小説というものを読むとき、
読者は必ず登場人物の誰かの視点になったり
味方になったりして読むもの。
しかしこの小説は主人公が前半は「被害者の母」なのに対し、
後半は「加害者の弁護士」に変化してしまいます。
被害者側から加害者側へ・・・。
この流れの大きな変化に戸惑いを感じ、
気持ちの切り替えができないままに読み終えてしまいました。
今、ケータイやネットといった文明の進化が
昔とは違う複雑な人間関係や親子関係を生んでいます。
そういった新しい問題を描いているのかと思いきや、
事件の根本にあるのは今も昔も変わらない
シンプルな愛情・・・。
そこにもうひとひねり新鮮なエッセンスを加えてくれれば
もう少し面白くなったんじゃないかな〜。
ついでにいうと
ケータイ代がそんなにかかるなら
定額制にすればよかったのに・・・というギモンが
読者の誰しもに浮ぶであろうことが悲しい・・・。