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見えないアメリカ (講談社現代新書)
 
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見えないアメリカ (講談社現代新書) [新書]

渡辺 将人
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

スタバ好きはリベラル!? アメリカ人はみんなワシントンが大嫌い!? 暮らしの中に息づいた意外な政治性──日本ではわからないその起源を、気鋭の学者が 選挙現場での経験から探る。

内容(「BOOK」データベースより)

アメリカ人はみんなワシントンが嫌いだ!日本からはわからないその意外な素顔。スタバ好きはリベラル!?知らないアメリカ発見の旅へ。

登録情報

  • 新書: 245ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/6/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062879492
  • ISBN-13: 978-4062879491
  • 発売日: 2008/6/17
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 0.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:新書
 著者はヒラリー・クリントンの上院選本部でも働いた経験があり、アメリカにおける「保守」と「リベラル」がそれぞれ多面的な要素を持っていて、それぞれの定義づけをしようとするとなかなか一筋縄ではいかない様子を実体験に基づいて綴った書です。

 アメリカで長期間暮らしたわけでもない私のような読者にとってアメリカとは、メディアを通じたアメリカ像とイコールです。本書は映画やテレビドラマといった、まさに私が常日頃接している唯一のアメリカ像ですら、その背後に気づかずにいた意味をもっていることに、卑近な例をひいて気づかせてくれる面白さを与えてくれました。

 例えば90年代に人気があったテレビドラマ「フルハウス」は、「いい年をした男三人が一つ屋根の下、幼い女の子三人を一緒に育てる」物語ですが、舞台を「同性愛者の街」であり「性革命」の象徴ともいえるサンフランシスコに置くことで、保守的な伝統的家庭形態への挑戦を意味したドラマだったと著者は記します。
 しかしサンフランシスコの持つリベラルな政治性については日本では意識されることはないでしょう。「フルハウス」は家族の大切さについて訴えるドラマとして、むしろ保守的で伝統的な物語と日本人視聴者には認識されているのではないでしょうか。

 そのほかにも「ザ・ホワイトハウス」や「フレンズ」といったテレビドラマ、「ゴーストバスターズ」といったハリウッド映画を引き合いに出して、私の知らないアメリカ、見えていなかったアメリカについて興味深い話を教えてくれます。

 さほど政治に知識のない私ですが、映画やテレビといった大衆文化に触れる際に知っておいて損はない事柄について随分勉強になったというのが率直な感想です。
このレビューは参考になりましたか?
25 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Bibliothekar トップ1000レビュアー
形式:新書
近年日本人によって書かれたアメリカ論としては出色の位置を得るであろう本書は、「日本からはわからない」のみならず、アメリカ人でも属する社会階層とコミュニティとの関係で、アメリカの民族的、宗教的、歴史的そして最後には政治的な圏域で働いている力学を精確に理解できる人は少ない。その典型は、ハンチントンが書いた「分断された国家(Who are we?)」での人口統計的分析ですら、サム・リチャーズ(ニューヨーク・タイムズ論説委員)が著書「Who are we, now?(未邦訳)」で反証したとおり定量的な要因よりも上述した定性的な要因の方が、はるかに大きな社会を動かす力となっているからだ。その収斂先として政治の党派性を、ヒラリー・クリントン上院議員の選挙活動に参加することで、アメリカの内政世論が如何に形成されているかを具に観察、実感した経験に基づいて書かれた著書が本書である。ハンチントンのような知識人であれ、アメリカの政治風土を精確に分析することが難しい背景には、人種のサラダボールと言われるニューヨーク(使われている言語が150を超える地域)から、北東部メーン州のように98%が白人で構成されるような地域まで、アメリカは実に多岐に渡り、20世紀前半の移民の大半がヨーロッパ出身で、旧教から新教のみならずユダヤ教、共産主義者からKGBのエリートまでありとあらゆる人々が住み着いているのはアメリカであり、アフリカ系、アジア系などさらに地域ゲットー(コミュニティ)を作り、近年ではゲイティッド・コミュニティに発展している。こうした複雑に絡み合う政治イデオロギー形成がどのように為されたかを分析したのは本書であり、実にわかりやすい。アメリカに移住、あるいは長期滞在(駐在・留学)される方、必読の一冊です。これはアメリカ人にも書けないのは、上述のとおり。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ib_pata VINE™ メンバー
形式:新書|Amazonが確認した購入
 個人的に面白かったといいますか、腑に落ちたのは、なんで南部で強い党が民主党から共和党に変わったのか、というあたり。リンカーンは共和党で当時の民主党は黒人解放には基本的に反対の立場をとっていたんですが、いつの間にか、いまの南部は「レッドステーツ」になっているという経緯が歴史的に説明されているのが第三章。南部は常にワシントンを敵とみなし、半ば独立国的な意識を持ち、こうした意識を背景に第三の党が生まれやすいといった図式はわかりやすい。

 F・ルーズヴェルトのニューディール政策をもっと徹底して、北部の富裕層から南部の農民への所得移転を行えと主張した民主党のロング上院議員という人がいたそうですが、こうした分離主義者の例にもれず、彼は1935年に射殺されます。しかし、アンチ・ワシントンの雰囲気は脈々と息づき、それが吹き出したのが1964年の選挙に打って出たウォーレス・アラバマ州知事。彼は人種隔離を主張するとともに、反中央政府のポピュリズムを煽り、民主党の指名争いに破れると、次の68年には「アメリカ独立党」を立ち上げて13.5%の得票を得ます。これがそのままハンフリーに流れればニクソン政権は生まれなかったのですが、南北戦争などを考えると、公民権運動などを東部の民主党が主導するのに反発する雰囲気が高まっていったここら辺から南部のレッドステーツ化は固まっていったような気がします。
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投稿日: 2008/8/7 投稿者: 毒ギョウザ
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