「覇道」を、読んで西武時代の森監督は、よく名将だったと言われているけれどその影には、様々な苦労と監督業の大変さがあったことが非常に印象に残った。中でも、西武の監督時代、唯一ペナントを逃した1989年のシーズン西武は、首位近鉄とわずか2厘差で優勝を逃した。このとき森監督は、堤オーナーからペナントレース終了後「監督が続投したいならどうぞまた頑張って下さい」と言われたそうである。この言葉をばねに西武は、1990年~1994年まで5連覇を果たしたのであった。森監督は、この時ほどオーナーの言葉がばねになったことはないと述べている。もし1989年のシーズン終了後に辞任していたなら、選手達がどのようになっていたかわからなかったし、自分が辞めなかったおかげで選手達が火の玉になってペナントを奪還してくれて5連覇を達成してくれたと感じたという。私は、この部分を読んで現在プロ野球の監督は、「1年か2年で優勝するチームをつくれ」とオーナーに発破をかけられ気の毒な感じがする。やはり、監督に就任すると、前監督との兼ね合いもあるので最低三年は、じっくり見守ることが必要だと思う。また、たとえ連覇を続けているチームが優勝を逃したからと言って早急に、監督に責任を追及をしないで、じっくり考えたうえで結論を出すことによってそのチームが良い方向に好転すると思った。「覇道」は、ぜひ各プロ野球のオーナーに読んで頂きたい本である。