武器や戦術などの変遷が分かりやすく書かれていて、初めて読んだ時はとても詳しくて面白いと感じた。しかし、読者がこの分野に多少なりとも詳しいなら満足できる内容ではないと思う。例えば、「地上戦の戦術の完成」を扱う章でアレクサンドロス大王とナポレオン1世を紹介しているのはいいとして、その戦例としてなぜワーテルローの戦いを引用しているのかがわからない。ナポレオンの戦術を述べるならば他に好例があるだろう、と思った。また、トラシメヌス湖畔の戦いの解説の中で、ローマ軍の前方のガリア人部隊が突破されかかったことが書かれていなかったりで、ハンニバルの用兵が一方的優位なもののように述べられている。レビューのタイトル通り、入門書としてはいいと思う。