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覇王の番人(上) (講談社文庫) [文庫]

真保 裕一
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

明智光秀と忍びの小平太は戦国の世を生きる 信長の天下統一に随伴する明智光秀と、その光秀に命を預けた、かつ想いを預ける忍びの小平太。二人は各々のの戦世を生き抜く。著者初の時代小説。渾身の大長編。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

戦乱の世を我が手でしずめてみせる!その決意を胸に秘め、明智光秀は、一人の武将に目をとめる。その男とは―織田信長。やがて光秀は天下統一の夢を信長にたくし、織田軍団の先頭に立って戦いの日々へと突きすすんでいく。歴史に葬られた男・明智光秀の真実を掘り起こし、戦国の定説をくつがえす歴史巨編、堂々登場。

登録情報

  • 文庫: 528ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/9/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062770563
  • ISBN-13: 978-4062770569
  • 発売日: 2011/9/15
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
誰もが知る戦国武将、明智光秀。
戦国の世の虚しさと、抗うことすら出来ず、大きな流れに翻弄される一人の武将の生き様を描く。
はかない命の上にこそ生る固い信念と強い絆を礎として。

心地よいリズムの文体、まるで画を映すような表現。
冒頭から作者の筆力に引き込まれる。
程よい硬さは、本編の武家社会を律している。

旨く味付けされ、心惹かれる人物達。
特に忍びの小平太の生涯と絡み、作品は奥深さを増している。
涙を誘うセリフ、心を掴まれるような場面が随所に散りばめられ、やがてクライマックスの本能寺へ向かう。

それまでに至る背景や、移りゆく心の裡は読み手に具に伝わり、
「本当にこうだったのではないか」とすんなりと受け入れることが出来ると思う。

クライマックスはやや失速したかのようにも感じた。
淡々と進んで行った。
しかし、それが光秀の心の表れだったのかもしれない。

真保作品のほとんどに言えることだが、
終盤に差し掛かると、この本を読み終えるのが寂しくてならなかった。
悲しい話でありながら、読後に萌す清々しさに、やはり読んで良かったと感動する。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
光秀の功罪 2010/12/6
By tn581jp VINE™ メンバー
形式:単行本
 歴史がブームである。歴女なるものも存在する。そのブームに乗ったわけではないだろうが、著者初めての歴史小説である。主人公は明智光秀。光秀といえば、戦国時代のスターである信長を裏切って殺したというマイナスのイメージが強い。
 光秀はなぜ信長を裏切ったのか。この小説では、冷酷な信長に対して、光秀は慈悲深い武将として描かれている。しかし、ある出来事をきっかけに信長がいなければ…と考えるようになる。この作品では、これまでにない歴史解釈をしている。単なる歴史ブームに乗っかった本ではない。この小説を読むと、光秀がまるで正義を貫いた男といった印象を受ける。本当にそうならば、これまでの歴史観がくつがえされることになるだろう。光秀が優れた武将であったことは間違いないようだ。しかし、味方とすべき人物を間違えたことが敗因となった。この小説が真実かどうかは別として、歴史はドラマチックだと改めて思う。特にこの本の時代(戦国時代)は個性豊かな武将が多数現れ、その駆け引きや戦いは非常に面白い。星新一のショートショートに、歴史がここまでドラマチックなのは「歴史の神がいてカギとなる人物に指示を出していたから」と結論付ける作品がある。本書のような小説を読むと、さもありなんと思ってしまうほどこの時代は魅力的である。「歴女」にお勧め。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By say
形式:単行本
学校で習うような所謂本能寺の変や明智光秀像に
私はかねてから疑問があった。

真保さんなら必ずや
そいういった疑念を消化し、人心に沿い
史実にも沿った上でロマン溢れるミステリーに仕立ててくれるだろう
と期待して読んだ。

覇王(織田信長)のl番人
というタイトルからしてそそられるが、内容は期待以上。

さしもの真保さんでも、歴史小説となると説明が多くなるが
致し方ないだろう。

描かれる明智光秀は勿論
織田信長
小平太という少年
魅力ある登場人物たちと、ふたつの視点と
幕間とした”現在”の回想という手法で
生き生きと描かれている。

登場人物の心意気に思わず涙したり
心震える歴史小説。
下巻にも非常に期待がもてる。
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