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19 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
至誠の人 西郷隆盛,
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レビュー対象商品: 西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文 (岩波文庫) (文庫)
西郷隆盛の美しい心が直に伝わってくる素晴らしい本です。薄い本ですので常にポケットに入れて持ち歩けます。 この『西郷南洲遺訓』についてはご存知の方も多いと思いますが、 維新後、明治政府首脳達と政見で袂を分かち薩摩に下野していた西郷から 庄内藩の藩士達がいろいろと教えを乞い、感動した事を藩に帰ってから書き纏めたものがこの遺訓です。 全部で41条の聞き書き集です。 その庄内藩といえば戊辰戦争で西郷率いる新政府軍と最後まで闘い抜いた旧幕府側の藩です。 しかし、敗戦後に庄内藩に対して行われた西郷の敵に対すると思えない寛大な処分と 敬意のこもった対応に感激した藩士達が、 その後、わざわざ薩摩まで多人数で教えを乞いに赴いたということです。 『西郷南洲遺訓』はそういった美しい経緯でできた書です。 敵も味方もなく、人として正しい事を行う 西郷の『至誠』が如実に現われた逸話です。 西郷の『至誠』については講談社学術文庫『氷川清話』の中で 晩年の勝海舟がその感動的な想い出を熱く語っています。 西郷の言葉で「敬天愛人」が有名です。 この言葉は西郷を敬愛しその教えを実践されている稲盛和夫さんによって 京セラの社是とされている事でも有名です。 稲盛さんの新著で『人生の王道』が出ていますが、この遺訓についての本です。 この本も素晴らしい内容です。 『西郷南洲遺訓』から一つだけ抜粋します 「道は天地自然の物にして、人は之を行うものなれば、天を敬するを目的とす。 天は人も我も同一に愛し給うゆえ、我を愛する心を以って人を愛する也。」
21 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
原文にふれた満足感,
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レビュー対象商品: 西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文 (岩波文庫) (文庫)
長尾剛氏の「話し言葉で読める西郷南洲翁遺訓」を読んで、原文にも触れてみたくなって手に取った。内容は長尾氏が紹介した44の遺訓に加えて、西郷との問答や逸話も含まれている。司馬遼太郎の著作でよく披露される西郷のエピソードも見つけた。 『明治戊辰鳥羽の戦、官軍の一隊少勢なりしかば、急を相国寺中の陣営に報じ、援兵を乞う。翁、手を挙げて、「残れる人数いくばくなりや」と問う。答えていう、「一小隊あり」と。翁笑うて言う、皆死せ、しかしてのち援兵を送らん」と。』 文語体や漢文の読み下しで、決して読みやすいとはいえないが、そのぶん格調が高く、味わいもあって、原文に触れた満足感が大きい。ただしこれは筆者のもの好きも多分にある。普通には長尾氏版と合わせて読むのがいいだろう。
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
分かりやすくて 行い難し,
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レビュー対象商品: 西郷南洲遺訓―附・手抄言志録及遺文 (岩波文庫) (文庫)
岩波文庫の中でも実に頁数が少なく 従い薄い本である。しかし この本に言及する人も実に多いのも事実だ。西郷隆盛は 伝説化された「巨人」である。幕末から明治にかけた 国難の時期には いろいろな人物が雲が湧くかのように出てきた様子は 例えば司馬遼太郎の幾つかの著作を見れば良く分かる。彼らの頑張りで 今の日本があるといっても過言ではないと思うが その中でも西郷は頭一つ抜けた存在になっていると思う。 特に西南戦争で亡くなったことが 余計に伝説化を推進したのだと思う。 能力的には他にも優秀な人材がごろごろしていた時代だったと思うが 哲人という意味では西郷以外には 案外見当たらないと思う。坂本竜馬は 世界をグローバルに観るという点では桁違いだったかもしれないが 哲人では無かったと思う。 本書を座右の書とすると言う人は現代にも多い。特に政治家がそう言う場面を散見する気がする。政治家として 西郷の生き方に憧れる人も多いのかもしれない。しかし 本書で西郷が言っていることは 分かりやすいが 行うことは非常に難しい事ばかりだと思う。冒頭の一文で西郷は言う。 「大政を為すは天道を行ふものなれば 些とも私を挟みては済まぬものなり」 そんな難しいことは 僕らには中々出来ないのだ。
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