西田幾太郎というと 京都の「哲学の道」で有名な方だが 著作を読んだことは無かった。名高い「善の研究」も 岩波文庫で20年前に買ったが 全く歯が立たず 放擲していた。そんな中で20年振りに 本書を読んだ所である。
僕は以上の通り 素人だが 素人にもかなり分かる内容になっている点が本書の親切な部分である。特に前半の「認識論」の部分は 実に面白かった。
また後半においても 西田が 西洋哲学と東洋哲学を対立するものだけではなく 互いの良い点を取り入れて独創的な哲学を志向していた点には感銘を受けた。勿論 西田の意図したところは そんな平明な話では無いと思うが 素人の僕としては そのように理解することが1番痛切に感じられる読み方であった。
中年になって哲学が面白いと感じるようになってきた。これを人間的成長と考えると 個人的には快いことも確かだ。哲学は難しいが 考えて見ると「その人の考え方」という極めて普通に我々が扱っているものである。そう考えると 今後も 哲学の道を散歩するように ゆっくりと 色々読んでいきたい。
そう思った。