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西田幾多郎―「絶対無」とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス)
 
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西田幾多郎―「絶対無」とは何か (シリーズ・哲学のエッセンス) [単行本]

永井 均
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

自己の深遠を執拗に追究した「哲学的な化物」西田。その「場所の哲学」の核心に迫る。明晰な思考に貫かれた、解説書の白眉。

内容(「MARC」データベースより)

私は「存在しないこと」によって存在する! 自己の深遠を執拗に追究した「哲学的な化物」西田幾多郎。その「場所の哲学」の核心に迫る。明晰な思考に貫かれた、解説書の白眉!

登録情報

  • 単行本: 109ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2006/11)
  • ISBN-10: 4140093366
  • ISBN-13: 978-4140093368
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 西田幾多郎に興味を持った人が、最初に本書を読むのはお薦めできない。シリーズ名「哲学のエッセンス」から想起されるような入門書的紹介は本書には無いからだ。本書は他のレヴュアーの方々も書かれているように、ユニークな哲学者永井均さんが西田幾多郎を叩き台にして自分の哲学を開陳するという構成になっているからである。

 では誰が読むべき本か?

 答え=今までに永井均さんの文章を読んでその姿勢に賛同し、かつ既にある程度西田幾多郎について知っている(少なくとも『善の研究』は読んだ)人が読むと結構面白い。

 私はその該当者で、読んで楽しむ事はできたが、同時にあの永井さんでさえ、表現法や問題設定の立て方などに関し、西田の路線に引き込まれ過ぎて、批判的読解の鋭さがやや鈍っているように感ぜられた。永井さんの姿勢・意気込みはよく分ってるつもりなんだが、やはりどうも表現がイマイチ間接的で隔靴掻痒、もう一歩突っ込んで書いて欲しいなあ、残念!と思う箇所が多かった。

 小活字で時おり挿入される割注に永井さんの本音が正直に吐露されていて興味深く、本文が難解に過ぎる場合は割注のみを拾い読みしても楽しめると思う。
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
日本語では,特に「私」という主語を省略することが多い。この事実から西田独特の欧米の哲学者にはない発想を浮き彫りにしていく。

永井によると、西田は意識を、カントのように「私が思う」ものではなく、「私において思われる」ものであると捉えたというのだ。

この話を聞いて、「場所」という概念がおぼろげながら理解できそうな気がしてきた。
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14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
あの永井均さんが、あの西田幾多郎を論じる、という〈私〉が歓喜するような事実をこの哲学入門シリーズの続刊予告で数ヶ月前に知って、ひたすら心待ちにしていたが、ついに出た。短いので一挙に読んだ。おもしろい。

近代日本における哲学の大天才(裏を返せば一般人の思考空間における超変人)である西田(主に前期)の哲学的言語表現の意味(あるいは極限的な無意味?)を解説しながら、永井さんは、やはり、というべきか、むしろ自己一流の哲学的な思索を繰り広げていく。主体が確たる自己意識を持つことのないまま、様々な行為や出来事がそこら辺で断片的に生じるままに、ただ存在している、という「無の場所」という日常から、やがて個別の「私」たちが発生してくる瞬間を論理的に把握しようとする「開闢の哲学」の試みが、前作(『私・今・そして神』)に引き続いて実践されているのである。

西田哲学を分析的にクリアーに解説していたと思ったら、気がつけば永井哲学がずんずん進行している。哲学的ドラマ。永井さんはもう西田は論じないと思う、と書いていたが、いやもっと観てみたい。
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