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西洋音楽論 クラシックに狂気を聴け (光文社新書)
 
 

西洋音楽論 クラシックに狂気を聴け (光文社新書) [新書]

森本 恭正
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

◎ オビ
【生物学者・福岡伸一氏】
「西洋音楽の本質はアフタービート。
こんなシンプルな事実を
今まで誰も教えてくれなかったのは何故?
音楽にとどまらない斬新で挑発的な文化論!!」

◎ 概 要
日本におけるクラシック音楽の占める位置は何処にあるのか。
クラシック音楽の本質とは何か。
作曲家・指揮者としてヨーロッパで活躍してきた著者が考える、西洋音楽の本質。

◎ 内容紹介
ヨーロッパという、私達とは一万キロ以上も離れた土地に生まれ、日本に移入され、
僅か百年程の間に独特の発展を遂げたのが、現在の日本のクラシック音楽である。
それは既に私達の文化に深く広く根を張ったかの様に見えるけれども、
その先に咲いた花の形質は、現地(ヨーロッパ)に咲いている物と、何処か違っている様に思う。
今、その事の是非を問うよりも前に、何故花の色形が変わってしまったのか、違うとしたら何処がどう違うのか、
そしてその違いが齎す結果とは何なのか。
そうした事を一つ一つ解明してゆこうというのが、本書の試みである。
(「はじめに」より)
作曲家・指揮者としてヨーロッパで活躍してきた著者が、
その体験を軸にゼロベースで考える、西洋音楽の本質。

◎ 目次
はじめに
第一章 本当はアフタービートだったクラシック音楽
第二章 革命と音楽
第三章 撓む音楽
第四章 音楽の右左
第五章 クラシック音楽の行方
第六章 音楽と政治
おわりに

◎ 著者プロフィール
森本恭正(もりもとゆきまさ)
1953年東京都生まれ。作曲家・指揮者。有明教育芸術短期大学教授。
東京藝術大学中退。桐朋学園音楽大学、南カリフォルニア大学大学院、ウィーン国立音楽大学で学ぶ。
1987年より、「ENSEMBLE9」主宰。「YUKI MORIMOTO」として主にウィーンで作曲・指揮活動を展開。
現在、ソロ作品から管弦楽曲まで百六十余作品を数え、その自筆譜の多くはオーストリア国立図書館に収蔵。
また、ほぼ全作品がウィーンフィルハーモニーのメンバーを筆頭に、著名ソリストの手によりヨーロッパ各地で初演されている。
DIE EXTRAPLATTE社より6枚のCDを発表。
2007年及び2008年、ポーランド・ルトスワフスキ国際作曲コンクールの審査員を務める。


登録情報

  • 新書: 206ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/12/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334036597
  • ISBN-13: 978-4334036591
  • 発売日: 2011/12/16
  • 商品の寸法: 17.3 x 10.9 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
著者を存じ上げていないが、立ち読みと同時に惹きこまれ即購入。
ロックは、それが誕生する以前の西洋音楽に対する反逆、アンチテーゼとして4ビートや8ビートを生み出したとばかり思っていた。
本書で、アフタービートは、ロックやジャズの特権ではなく、そもそもクラシックを含めた西洋音楽そのものなんだと知り驚天動地。
そうか、そう言えば、日本人の指揮者も、「1(いち)、とー、2(にい)、とー、3(さん)、とー、4(しい)、とー」と、裏拍の「とー」に力を込めるなあ、クラシックバレエの指導者も「ワン、アンド、ツー、アンド、スリー、アンド、フォー」と、裏拍の「アンド」に力を込めるなあ、と思い出した。
ということは、ロックやジャズやクラシックのノリ(グルーヴ)には根本的な違いは無いんだ、ジャンルの垣根はそもそも無いんだ、ぇえ?!。
ベートーベンの第9で、歓喜の歌の合唱になると、それまでの曲の流れからガラッと変わるなあといつも感じていたが、それって裏拍ノリから表拍ノリに変わる境目だってことだったんだ。
ベートーベンの運命の最初は休符ではじまっていて、指揮者の指示でオーケストラ全体の出だしをそろえるのが大変って知っていたけど、休符ではじまるってことは、それって、もろアフタービートじゃん。

本書の「東京での異体験」で次のように書かれている。著者は5年間の米国、ウィーンでの日本の音楽文化から隔絶した生活を経て一時帰国。「束の間の日本滞在中、テレビやラジオから流れる音楽が、日本人によって演奏されているものか、或いは日本人以外によって演奏されているものか、たちどころにわかってしまう自分に気がついたのだ」と。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 直いい親父 トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
 私は、音楽の理論面に暗いので、本書をヨーロッパ音楽を使った文明論として捉えました。第1章ですが、クラシック音楽は、アフタービート、そして、スウイングしているという言葉にまず度肝を抜かれます。しかし、よく考えてみると、本来ヨーロッパ(以下欧州とします)の音楽は、踊る為の音楽が進化してきたという側面もあるので、アフタービート、スウイング感は充分納得出来るかなという気はします(但し曲によります)。
 著者の森本さんは、欧州音楽が5線記譜法の下に統合したことで一般化し、、最初は、上流階級のものであった音楽が、一般市民に、女性に、そして、東洋を始めとする異民族のもとに進出していったと考えています。 
 そして、マイルスに関するーこの人は一体ジャズ・ミュージシャンなのか、クラシック音楽をとことん極めた現代音楽奏者なのかーという言及ですが、よく理解できます。前衛ジャズ、スタン・ケントン等の音楽を聴くとそれが良く理解できると思います。
 そして、欧州の伝統芸能であるオペラですが、彼等は東洋人のプリマドンナが歌うアリアをどの様に感じているか、東洋人の演奏するピアノ、ヴァイオリンをどの様に感じているかですが、やはり違和感を感じているようです。それは、私達が、外国人力士の相撲の取り組みを見ている感じとよく似ているのかもしれません。また、君が代の演奏では、行進出来ない等、鋭い指摘が沢山あります。ただ、ベートヴェンに関する記述ですが、これは森本さんの深読みしすぎかなという感がしないではありません。
 少し独断過ぎるかなという感はしますが、興味深い指摘が沢山あり、非常に面白いです。音楽に暗い人も文明論として読めますし、ご一読をお薦めします。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ヨーロッパで活動している森本ならではの、クラシック音楽とは何か?、これから進む道は?という素朴ながら重要な疑問・問題に、専門家としての、というより作曲家としての立場から見据えた音楽論の言える内容で、最近の新書が向かっている「啓蒙書から専門的知識も持ち合わせたオタク向け」的な内容といえるだろう。
例えば、モーツァルトが16分音符を4つ書こうとした場合、非常にしばしば8分音符1つと16分音符2つを書き初めに書いた8分音符に装飾音をつけたのはなぜか。日本の管楽器ではタンギングをしない。後者は邦楽との比較という点では面白い内容だが、前者を例にして西欧音楽論を展開する必要があるのかは疑問のあるところ。
しかし、西洋を舞台にしたオペラを東洋人が歌うことへの疑問(同時に逆のケースも)などは、素朴な疑問として面白い論点だとは思う。
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