本書では、総勢78名の近代以前の哲学者の名前が時系列で登場します。
(古代ギリシャ・ミレトス学派のタレスから14世紀の唯名論のオッカムまで。)
初歩的な哲学史本では、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、プロティノス、
アウグスティヌス、トマス・アクィナスくらいで流してしまうものが多いですが、
そこから漏れている哲学者群の思想概要を知るには、悪くない本だと思います。
特に、グラフ化された年表が、時代感覚をつかむのに非常に有用と感じました。
ただし、登場人物が多いだけに一人あたりの解説量は当然短くならざるをえず、
歴史の流れをつかむので精一杯という側面もあります。
従って、せめて上記に挙げた代表的哲学者について事前に理解しておくことが、
望ましいでしょう。初学者が理解しやすい記述内容とはなっていませんので。