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西村朗と吉松隆のクラシック大作曲家診断
 
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西村朗と吉松隆のクラシック大作曲家診断 [単行本]

西村 朗 , 吉松 隆
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

現代日本を代表する二人の大作曲家、吉松隆と西村朗は悪友ともいうべき親しき間柄。そんな二人が対談形式で、ベートーヴェンやモーツァルトら巨匠作曲家たちの作品と人となりを系統づけてゆく。同業ならではの視点と歯に衣着せぬ発言があぶり出す作曲家像は?

内容(「BOOK」データベースより)

言いたい放題!現代を代表するふたりの作曲家が、“同業者”ならではの視点で、古今の大作曲家にメスを入れる。

登録情報

  • 単行本: 268ページ
  • 出版社: 学習研究社 (2007/03)
  • ISBN-10: 4054033164
  • ISBN-13: 978-4054033160
  • 発売日: 2007/03
  • 商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 238,624位 (本のベストセラーを見る)
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14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
日本を代表する作曲家であり、かつNHK-FMのクラシック番組で

パーソナリティも務めている西村氏と吉松氏が

作曲家とクラシック音楽業界について好き放題に語った本です。

モーツァルトをけなして、ボロディンを称えるなど

極めて「偏って」おり、ある向きには拒否反応を起こすかもしれません。

他方で、けなしていく中にその作曲家の真髄、核心や限界などが

浮かび上がってきて学べる点もあります。

全体的に西村、吉松両氏はモーツァルト、マーラーに対する

評価は極めて低いです(マーラーにいたっては半ば「病人」扱いです)。

一方で、ハイドン、ロッシーニ、黛敏郎たちに対しては

もっと世間で評価されていいはずだ、としています。

個人的に不満である点は、メンデルスゾーンは苦労していない、

彼の作品には影がない、という両氏の評価(112-115頁)です。

メンデルスゾーンは楽団員の待遇改善のため奔走するなど、

社会福祉活動に熱心に取り組んでいました。

また演奏会用の費用をめぐって市当局と何度も説得しました。

「ヴァイオリン協奏曲」の第一楽章にはそのときの苦悩が

現われていると個人的には感じます。

本書は音楽において好みの違う人々が読めば、

様々な反応が出てくる面白い本だと思います。

「偏って」いるがゆえの面白さというものがあります。

知人などと回し読みしてはいかがでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
十二音音楽を分岐点とする20世紀後半現代音楽の潮流を徹底的にこきおろしているのが面白い。このふたりを共通させている視点であり主張なのだろう。ある意味で共感できるが、それが無調音楽やシェーンベルグらの新ウィーン学派の作曲家とその作品に対する一方的な批判になっていないところがよい。バッハが少年、ベートーヴェンが青年、ワーグナーが壮年、シェーンベルグが老年でそのあとは老衰期というのがクラシック音楽のライフサイクルだとの指摘は抱腹絶倒笑えるし、妙に納得もいく。

春の祭典が聴いても面白く楽譜も面白い曲の極致としてとらえているの見て、プロの作曲家でもそうなのかとおもわずニヤリ。一方でラベルの弦楽四重奏曲が作曲法として完璧と言い切っているのが意外だった。今度、スコアを手にして威儀を正して聴いてみようと思う。

いわゆる音楽評論家の音楽論や作曲家・名曲紹介、うんちく論といった従来の音楽評や対談・対論ではない。今を生きる現役の作曲家の考えが随所に浮かび上がる現代音楽論ともなっているところがユニーク。
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12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
現代作曲家の2人が語る大作曲家の裏表といった対談集。

この二人の作品をよく聴いているとはとてもいえないので、こんな風に言うのもなんだが、理知的と見える西村朗がコンピュータミュージックにはやや構えた物言いで、抒情派に思える吉松隆が大いに肯定的なのが面白い。

作曲家などという人たちはおよそ凡人とは違う頭の構造だという確信は、本書を読んでも不変であるゆえ、その発言の全てを十分に慎重に読んでみたが、全体的にはブルックナーへの評価が低すぎるのが個人的に悔しかった。そして、モーツアルトへの評価はやはり低すぎるのでは?

とは言え。「診断グラフ」の様々な座標での作曲家への評価は、遊び的にも面白いし、意外な発見があった。

クラシック音楽が業界としても、作品としても「末期の眼」から語られているのは、それが最先端(最後尾?失礼!)作曲家の認識からなされるだけあって、説得力もあれば、興味深くもある。普段親しんでいる音楽(レコード)評論家の発言や文章ではなく、実作者からのものの見方が新鮮! クラシックファンは大いに楽しめるだろう。
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