現在〈いま〉や売れっ子の人気お笑いタレント・
千原ジュニア氏が常日頃から思っていたあらゆる物事を独自の目線から語られた千原ジュニアによる哲学的エッセイである。
世間では当たり前と思われている常識や日常で目や耳にする言葉、語句、昔から伝えられている風習、人と接する上でのマナーなど、様々な物事に自ら感じた疑問を投げかけるジュニア氏の考え方は、情報に踊らされず、常に自分の思考で判断される点では
松本人志氏と共通している。『ウサギとカメ』の物語に対する考え方や著者自身が考えた『首の短いキリンとピンクのバナナ』の話のように目から鱗が落ちる程感心させられる内容も多数含まれている。
またジュニア氏と言えば、『
すべらない話』に代表される明快な話術であるが、その話術の挿話についても興味深く、話を聞いている人が想像しやすいように意識しながら明確に伝えようとする件は
島田紳助氏も同様の事を仰っていたので理解できるし、さらに話芸に長けている人の共通項として部屋がきれいである事が上げられており、普段から整理されている人は頭の中の引き出しも整理されているのでいざ話題が振られた時もすぐに対応できる事には納得できる。
他にもいじめや平等などの教育現場についてジュニア流独特の見解が述べられており、“笑いにはマイナスをプラスに変える力がある”や“常に面白い事を考える事が人の心を豊かにする”について改めて笑いとは素晴らしいものだと感心させられた。
最後に氏が述べられた“面白いことだけを考える”の言葉の含蓄には大変よかった。