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西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫)
 
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西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫) [文庫]

ブロニスワフ・マリノフスキ , 増田 義郎
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

近代文化人類学の礎をつくった記念碑的名著人類学においてはじめて、長期のフィールド・ワーク調査によって記述された画期的な研究書。未開社会における交易の実態を描き、その隠された意味を読み解いた。

内容(「BOOK」データベースより)

ソウラヴァ(首飾り)とムワリ(腕輪)をそれぞれ逆方向に贈与していく不思議な交易「クラ」。「未開社会の経済人」は、浅ましい利得の動機に衝き動かされる存在なのか?物々交換とは異なる原理がクラを駆動する。クラ交易は、魔術であり、芸術であり、人生の冒険なのだ。人類学の金字塔が示唆する「贈与する人」の知恵を探求する。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/3/11)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062919850
  • ISBN-13: 978-4062919852
  • 発売日: 2010/3/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
 文化人類学を多少なりとも学んだ人で、トロブリアンドという島の名と、『西太平洋の遠洋航海者』という書名を聞いたことのない人はあるまい。
 それもそのはず、本書は文化人類学を歴史学の軛から解放し、フィールドワークに基づく民族誌を共時的視点において考察するという、現代文化人類学の方法的フォーマットを創造した記念碑的著作だからだ。そして言うまでもなく「機能主義人類学」を確立した著作でもある。そして、この書をじっくり読めば、機能主義が実のところは心理学的な文化理解であることがよく分かる。文化の機能は心理に作用する。それが機能主義的思考の核でもあり弱点でもある。
 とは言え、人類学関係の多様な文献で引用されるトロブリアンド諸島がいかなる場所であるか、そして「クラ」が具体的にはどのようなものであるかを知るには最適の書。また、フィールドワークにおいて記述すべきは何であり、どのように書くかということの最適な手本でもあるだろう。
 ただし、これは中央公論社『世界の名著 マリノフスキー/レヴィ=ストロース』に収められた『西太平洋の遠洋航海者』の再編集版である。中央公論社版そのものが抄訳であったのだが、この学術文庫版はそれよりもさらに短い(中央公論社版の第一章が削られている)のは実に残念である。改めて抄訳版を出すくらいなら完訳版を出して欲しいものである。
 さらに中沢新一による解説も良くない。外側よりも内側だ、リニアより螺旋だと、自らの愛する「目に見えないもの」を求めての、相変わらずの空疎なレトリックが踊るだけの文章である。
 ところで、どうでもいいことだが、慣習的な表記としての「マリノフスキー」ではなく「マリノフスキ」と表記するのはいかなる拘りであるのかを知りたい。「マリノフスキ」ではどうにも据わりが悪い。
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9 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 西太平洋のソウラヴァ(赤い貝の首飾り)とムワリ(白い巻貝の腕輪)の交換は、周辺の島や浜からの参加(KULA共同体)による壮大な大海洋遠征隊が組織され、島から島へ、浜から浜への冒険的な渡航によって成し遂げられる。
 人間の営みは決して経済的な尺度のみで計れるものではなく、時には名誉、威信をかけた事業の形をなす。そこには、未開も文明もないことをマリノフスキーは、現地調査の中で、実証的に示した。
 莫大な経費をかけた「はやぶさ」が、現代日本のすべての名誉と威信をかけて、小惑星イトカワから顕微下でしか見えない「砂」を採取して帰還した。これが現代版日本のKULAでなくて、なんであろうか。
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