西域というところはなぜか昔から心惹かれる場所だ。歴史的にも長く重要な役割を果たしてきたところだ。この本ではお二人の対談がほとんどなので、とてもわかりやすく西域のことが頭に入ってくる。やはり西域はいい。
対談の中で印象に残ったものは、井上先生が言った「トルファンの土の遺跡はなぜ残ったか」についての感想だった。砂漠という乾燥した地帯であることも要因のひとつだが、むしろ「人々のおそれ」が遺跡に人々を近づけなかったことが残った要因ではないか、というのだ。かつて人が生き死にしたところに足を踏み入れることに対するおそれ。
西域にはたくさんの民族が暮らしては滅び、髪の色も肌の色も瞳の色も様々な人々が今も住んでいるが、長い歴史を感じさせてくれる故に、憧れてやまない地だ。