社会人だが「トークで攻略」シリーズの日本史・世界史が良かったので、こちらも購入してみた。
要約から文法作文、和訳、リスニングまで網羅し、それぞれの解説を音声講義(550分)で聞くことが
できる。タイトル通りに「東大の英語」の傾向ならびに分析、過去問での解説が成されている。
音声で講義しているポイントは紙面に再現されているので活字のみで勉強することも可能である。
「英語の論理」「英語の発想法」を日本語と比較して述べていることは、やや冗長にも感じるが
読解・作文の際に役立つと思う。東大入試の英語問題のレベルを知り、対策を立てるためには
優れた教材だろうと思う。
一方、社会人が英語学習の刺激にと考えて手にとってみることも間違いではない。かつての英検1級
では要約問題も出題されていた。英作文における発想法・ネイティブの論理について簡潔に示唆して
いるところは、今後、英文を書く際に役立つことだろう。リスニングについては標準的。
このレビューを読まれる方は受験生が殆どだと思うが、東大英語対策としては、講習の単科ひとつ分に
相当する。それほど内容が充実していることは間違いない。価格は書籍代のみに等しい。
「東大の英語はむかしより簡単になった」という風評をよく耳にする。確かに英文和訳などは簡単に
なったと言えるだろう。実用的英語が求められる要請に従って入試問題も変遷するが、それでも
東大の英語は、考える力と相応の英語の運用力が必要であることがわかった。
しかし、語彙・構文・基礎文法がしっかり定着していれば、得点源にすることは可能だろう。