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30年前に書かれたものでも、ここで有吉さんが訴えようとしていることは、現代の環境や食の問題の根本と何ら変わらない。むしろ変わらなすぎることに驚愕を覚える。消費者は、便利さから無意識に毒を選び、業界は安全性より経済を優先し、行政は業界の利益を守り、欧米でどんな問題が起きていようと日本は安全と嘘吹く。
有吉さんが書かれているように、「日本はあらゆる公害の人体実験を自ら行っていると、欧米から好奇の目で見られている」という現状は、いまも続いているの違いない。環境問題をいかに日本がないがしろにしてきたか、一消費者として、「うっ」と胸につまる記述がたくさんある。
この本は、生活者の目線で、平易なことばを使って、科学の知識のないものでも分かりやすく読める。その裏には、有吉さんの緻密で精力的な取材活動があった。ものすごい情報量がここには詰まっている。すでに環境問題のバイブルとして名高いが、現代においてこそ、読み返されるべき本だと思う。
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