最も参考になったカスタマーレビュー
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
幻覚映画の王道か!?, 2010/5/10
レビュー対象商品: 裸のランチ [DVD] (DVD)
ある種の境界を越えていく過程を描く映画ではなく、すでに超えている者(←いっちゃてる人)の視点から描かれた映画。 麻薬による幻覚(らしい)が頻繁に現れて、ストーリーは捻じ曲がっていく…。 変質的なクローネンバーグの内臓的映像感覚は、美しいハワードショアの音楽やハードボイルドな色調の撮影と不思議なマッチを見せる。 途中から舞台となるインターゾーンは北アフリカの港町との設定だが(そのように本編内で語られている)アメリカから北アフリカへの移動のシーンもなく画面もほぼセット撮影であることもあり現実世界には見えない。幻覚の世界といったおもむき。 そのインターゾーンでさらに不思議な体験を重ねるが、主人公は「なぜなのか?」という問いをほとんどしないので理由もわからぬまま映画は進んでいく。 話の展開自体は非常にわかりやすいのに、見終えても意味がわからない。それでいてまとまりのあるというクローネンバーグらしい映画だ。 ソフトにはクローネンバーグのコメンタリーとメイキング50分(バロウズも出演している)が付属しており、ある程度作品への理解をたすける。 観客を選ぶ作品(虫もよく出てくるのでその方面のグロが苦手な方も注意だろう)だが、つぼにはまる人はとても楽しめると思う
12 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「作家」の証明, 2010/4/19
レビュー対象商品: 裸のランチ [DVD] (DVD)
ディヴィッド・クローネンバーグ監督の脳内麻薬コメディ「裸のランチ」が低価格でリリースです。 ただの人間には興味ありません!作家、薬物中毒者、同性愛者、電波系、などアブノーマルの人がいたら、この映画を観なさい! ウィリアム・バロウズの原作の存在はあまり意識しないほうがいいと思います。シリアスな映画としてまじめに見てはその本質は見えません。この映画は監督の変態妄想世界を舞台にしたあくまで不条理コメディとしてみたほうが理解できます。 害虫駆除員であり、薬物中毒者、そして「作家」の主人公ウィリアム・リー。「指令」を受けて工作員にされてしまった彼はウィリアム・テルごっこで妻を殺害、「インターゾーン」ヘと逃亡します。ゴキブリ・タイプライター(アナルでお喋りするのがキュート!)との執筆作業への耽溺。同性愛者たちの翻弄。ベンウェイ医師とは?謎の陰謀、謎の使命。妄想と現実はその境を失い、嗚呼、彼はどこまでイッてしまうのか――― 「作家」であること、それは変態的であること。創作活動とは、アブノーマルな性のように、薬物への中毒へのように、人を彼岸ヘと連れる至高の快楽の情事。「作家」とはその変質的行為に中毒した者の謂である――― さあ、観客である我々も、「作家」とその内的体験を共にしましょう。一緒に裸になりましょう。妖しげな快楽に溺れましょう。モラルなんか乗り越えましょう。とことんまで変態になっちゃいましょう。イくところまでイッちゃいましょう――― この映画はクローネンバーグ監督の「作家宣言」なのです。「作家」であること、その変態性、至高性がここでは裸にされているのです。
5つ星のうち 2.0
マニア以外は遠慮しとくのが得策, 2011/12/28
レビュー対象商品: 裸のランチ [DVD] (DVD)
害虫駆除の仕事をしている男(ピーターウェラー)が麻薬所持の疑いで警察署に連行されると、そこで変な虫から指令を受ける。そこから妄想がはじまる。 クローネンバーグだからホラーとファンタジーは覚悟(期待?)していたが、この作品はクローネンバーグの前に原作がありそれをクローネンバーグが映像化したものらしい。 ロイ・シャイダーやイアン・ホルムなど名優が出ているし、ピーターウェラーもロボコップの演技とかぶって雰囲気をかもしだしているが、いかんせんゴキブリとかムカデとホモと内臓のごった煮的な映像表現が気持ち悪いし、セリフとか意味不明で何かメッセージがあるのかないのかどうでもいい気持ちになってしまった。 事前にどんな作品かちゃんとわかった上で見ないと、評判がいいとかクローネンバーグだからとかいう単純な理由で観ると最悪な映画なのであえて厳しい評価にしました。
|