1954年作品。
前作は良作「
ダイヤルMを廻せ ! 特別版 [DVD] 」、次作は傑作「
泥棒成金 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]」です。
ヒッチ自身が「私は創作意欲に燃えていて、ボルテージがあがっていた」と振り返るとおり、この前後の作品は傑作ぞろいで、なかでも好事家には特に高名な作品といえます。
トリュフォーとの対談本「
定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー」から。
「そういえば、『ロンドン・オブザーヴァー』紙の批評家のミス・レジューンが、『裏窓』は”おぞましい“映画だ、のぞき専門の男の話だ。と吐き捨てるように書いたものだよ。そんなに”おぞましい“ものかね。たしかに、『裏窓』の主人公はのぞき屋だ。しかし、人間である以上、わたしたちはみんなのぞき屋ではないだろうか。…中庭の向かい側で女が着換えをするために裸になる、あるいは単に男が寝室で何やら片付けているというだけでもいい、そんな光景が目に映ったら、十人中九人まではまちがいなく眼をそむけずにみてしまうだろうと思うね」
ソフトの画質ですが、基本的には問題ありません。
それなりに古い映画ですので、昨今の映画のようにはいきませんが、十分にクリアです。
安心してみることができます。
また、映像特典がなかなか良いです。
撮影方法やセットなどを詳細に説明しているので、見てから改めて鑑賞すると見方が変わると思います。
個人的な感想です。
この映画はいくつもの点で最高です。
私にとっては理想的なヒッチコック映画であるのみならず、理想的な映画の中の一本です。
次作の「成金泥棒」などに比べると多少地味な感じがしますが、イギリス監督らしい滋味はこちらに軍配があがります。
なにしろサスペンスとユーモアとロマンスのブレンドが最高で、ヒッチコック映画随一ではないかと思っています。
また、前作「ダイヤルMを廻せ!」ではどことなく輝きがイマイチだったグレース・ケリーも、この作品では素晴らしくチャーミングで美しい。
ジェームス・スチュワートとの相性もぴったりです。
世評的にも、個人的にも文句なしの「イチオシ」作品です。
是非、いま直ぐに見てください。