まず。
欠点が無いとは言いません。
設定はハリウッド系ファミリー映画にありそうだし、メインキャラはのきなみものすごく「良い人」で悪意と無縁だし、序盤のBL風味なシーンはBL嫌いな方にはイヤかもしれないし。(でも結局はBL方面に帰着しないので、逆にBLを求めて読む方にも不満かも)
でもとにかく。
「幸せであることってどんなこと?」というテーマをはっきりと打ち立てて、その答えの一つを、「恋愛」や「家族愛」といった、ありがちなパターンに逃げ込まずに、巧みに描き出していると思います。(「これは恋だ」とか「家族愛だ」とレッテルを貼るのは読者の自由ですけれども)
「しあわせだという気分」の描き方がとても上手です。
なにより「読んでいて幸せ」「読み終わって幸せ」
こう断言できる小説って、実はなかなか無いのじゃないでしょうか。
全般に小粒なので「評価」としては星4つにしておきますが、「好き度合」であれば間違いなく星5つです。
(ただし動物嫌いの方にはオススメしません・・ 猫好きでしたら星1つプラスしても良いかも)