今話も思わずニヤリな往年のファンに向けたサービスも沢山ある内容でした。ただ明と暗の演出が明確に表現されている話とも感じます。本編が約20分の作品として物語テンポは良い分、もう少し今話の展開を楽しみたかったとも思いました。
幻影篇のスタッフは高橋監督を始め、キャラデザや作画の塩山さん、TVシリーズ脚本で物語を形成した一人である五武さん、音楽の乾さんは鬼籍に入られていますがTVのBGMも使用されていますし、メカはCGで多少の変化はありますが大河原さんのテイストは生かされているので、オリジナルのスタッフが創る事としては奇跡的な作品とも感じます。その方々が創る作品を今、見られる私も不思議に感じますし嬉しくも思います。また、そんなスタッフの方々を想うとまだまだ色んな事をがんばれる気持ちにもなりました。
TVシリーズをリアルタイムで見て来た方も約27年経っているので生活の状況も大きく変化していると思います。今作ではバニラとココナ、ゴウト等は歳を経て仕事でも成功して、家族も増えて幸せな姿が描かれています。現代の世の中からすると、ご都合主義的とも感じますが、歳を経た登場人物がこれ程に多くても楽しさも表現できる作品もそう無いでしょうか。あの世にまで金はもって行け無いからバニラ達の為に使ってやった旨のゴウトのサラッと言えるセリフもなんとも渋いですね。私も皆で楽しむ為にお金は楽しく使って行こうとも改めて思いました。
ブックレットの塩山さんのインタビューも映像のみでは分からない興味深い内容。幻影篇ではキリコのカットは塩山さんが作画監督されているとの話もありました。絵のデッサンの意味では優れている方では無いのですが今回のバニラ等のキャラデザは、やはり塩山さんでなければ表現出来ない魅力を感じます。幻影篇での新キャラにも少し触れられていて今後の展開も楽しみです。