劇場公開時には短くまとめられすぎた辛さを感じたのだが、こうしてDVDでエンドロールまで再見した後では、やはり心で涙している自分がいる。
ヒトと同じ外見を有し、喜怒哀楽の情を抱きながらも、人間とは見做されぬ孤独な魂たちの交歓は、美しくも哀しい。
そして、その物語がこの時間内にまとめられ、語られること自体に感謝したい。
フィアナに成り代わるべく生み出されながら、そうしたキャラクターにはなれず不器用な愛憎にさまようテイタニアにも、やっと一個の存在として終幕を引かれる機会が訪れる。
自分では否定しながらも、愛する者からの救済を待ち望む彼女に、同じく「異端」であるキリコが示した対応。
そのヒトならざる者同士の、孤独を分かち合う優しさには胸がつまる。
このシーンのためにこそ、49分のドラマは存在したのだ。
高橋監督は、戦闘シーンや微笑ましい仲間たちとの交流をも描きながら、見事にテイタニアへの花向けを演出してくれた。
ここはぜひDVDで、あなたの目をもって確認していただきたい。
ずっとボトムズを支持してきたあなたにも、いまTVシリーズから遡って見続けているあなたにも、そして少し距離をおいてしまっているあなたにも。