本作は高橋監督が「赫奕たる異端」の後をどうするか、チャンスがあれば映像化したい意図で書いた小説が元となっています。私は連載時に小説(「
装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」で単行本化!)も読了していました。
「幻影篇」の最終話を観終わった時に私は少し物足りなさを感じています。ですので「孤影再び」も観るまでは不安に思いましたが観始めると、そんな気持ちは吹き飛びました。内容的にも小説に沿っての映像化では無いのでどちらの場合でも新作として観れると思います。
冒頭からテイタニアの暴れっぷり、キリコがAT無しからATを奪っての展開、バニラたちの家族とも多くは語らず滲み出るキリコの人柄を感じる…と流れるように話は進みます。そして、またATでの異能を思わせるシーンやATを乗り替えながら鬼神のごとく戦い、ラストでの物悲しさといった、本編は49分と長くはありませんがボトムズの初期OVA作品を観た後のような充実を私は感じました。
CGのATも見た目に重めな色合いで表現されている事もあり、動きを含めて「幻影篇」とは異なる格好良さも感じました。織田哲郎さんによる新規のBGMも緊張感のある戦闘シーン、哀しげな終盤のシーン、そして新録のエンディング曲と味のある印象です。ちなみにBGMは配信限定でリリースされるとの告知も出ました。
オーディオコメンタリーも製作側スタッフだけでなく今回は声優さんも参加されている点が良いですね。
特典映像は、Blu-rayのみ収録の特別座談会「ボトムズを創り続けた男たち」は約35分。プロデューサーの塚田さんが進行役で高橋監督、キャラデザの塩山さん、メカデザインの大河原さんが出席。ボトムズの企画段階からTVシリーズ〜OVAの各作品までを話題にはさみながら、これからの事も少し触れられています。テイタニアにまつわる話も当時の事情がうかがえます。
劇場舞台挨拶は高橋監督と郷田さんが登場で2か所の劇場を合わせて約15分収録。
ブックレットには高橋監督のインタビューも掲載でフィアナについてもファンが納得するような案は考えつつある旨のコメントもありました。是非とも近いうちに実現して欲しいと願います。