まずこの本を手に取った時,その豪華なカバーに惹かれた反面,本の薄さに驚きました。
まさかと思い読み始めると,いやな予感が的中しました。
まずこの別冊は,その構成が殆ど昨年からのホビージャパン誌のペールゼン・ファイルズ関連の記事(We are Votomsのアレです)の再収録で,目新しい記事はありません。138p中,62pまでがストーリの概要とCG絵の紹介、そこから106p迄が今迄の模型作例の再録、製作解説無しで紹介され,その残りはインタビューの再録、さんざん他誌でも紹介された設定資料集。唯一の初紹介の記事は,今月末発売のペールゼン版のバンダイタコのみ。これも製作解説無しです。もしもこの記事が今月末発売のHJにより詳しく掲載されるのなら,本当に片腹痛いです。
確かに"We are....." の記事は内容が濃く,そのためにここ3年ほど毎月HJを欠かさず買っていたのですが,律儀に全部買い読んできたファンにとって,今十数年ぶりに由緒あるHJ誌が“ボトムズ”の名を冠し別冊を出すという事がどうゆう事か,全く編集者は理解していないと思います。同誌が過去発売した4冊のボトムズ別冊は今でもオークションで高値で買われるような,ファンにとっては魅力的な物でした。別冊としての同じような娯楽性は,この本には全くありません。誰もホビー誌であるHJから、アニメ雑誌の別冊のような物や、付加価値や新鮮さの全くない別冊など誰も望んでいないからです。同誌のHobby誌としての主体性のなさと近年の迷走ぶりが,“ボトムズ”という形で表れるとは,何とも皮肉な事です。