「作戦の目的を教えて下さい!」
後に最も高価なワンマンアーミーと評される、本編の主人公キリコは、
その記念すべきTVシリーズ第1話では、意外にも初々しさバリバリの新兵っぷりを披露している。
尤もその後、紙一重でATの携帯兵器随一の威力を持つロックガンを交わしたり、
ロッチナの拷問から奇跡的な復活を遂げる訳だが…。
閑話休題。
TVシリーズの人気を受けてその後、幾つかのOVAが作られる中で、
主にTVシリーズ以前の話においてキリコの兵士としての能力は神格化され、
傑作OVA『野望のルーツ』において頂点に達する。
そこには、本稿の冒頭で触れた暗闇に怯える挙動不審な新兵の姿は無い。
異能生存体と呼ばれる、殺しても死なない男、ワイズマンに見初められた男がそこに、或る。
そんなキレキレの『野望のルーツ』キリコがいかにして、キョドるTV第1話のキリコに至ったか、恐らくはその答えが『ペールゼン・ファイルズ』に綴じられている。
バニラ、ゴウト、ココナ…後のキリコを支える重要な仲間たちに出会う前、
キリコが背中を預け、二度と仲間を失いたくないと願った発端の思いがここにある。
そう、ペールゼン・ファイルズとはキリコが未だ人であった頃の物語。