この本の長所
1、裁判員制度の欠点を的確に批判しているところ。(1)本来は被告人のためであり裁判官のチェックのためである司法の国民参加を捻じ曲げた制度であること、(2)被告人が断れず、裁判員も断れない(憲法18条違反?)などの問題点も指摘できている。
2、官僚の統制強化など、現在の(裁判員制度以外の)社会の流れを指摘できているところ。
この本の短所
1、反対論が過度に感情的であるところ。
2、ドイツの参審制との比較、アメリカでも陪審を再構成して再審理することがあること(『アメリカ法入門』(伊藤正巳=木下毅、日本評論社)などを参照)、など、不足している知識がある。
結論―長所星5つ。短所で星1つ減らして、星4つ。