この本は、2009年には始まる裁判員制度のマイナス面を解説している本で、導入の経緯・憲法違反・司法の粗雑化・国民におよぶ迷惑などの視点で語られています。どの視点でみても、本当に裁判員になりたくなくなる事ばかり書かれています。特に、裁判員制度導入が刑事裁判の専門家が一人もいない審議会で議論され、国会での審議も3ヵ月にも満たないうちに導入が決まってしまっていたという事実には驚きました。以前からろくに話し合われないで決まった制度だとは思っていましたが、こんなに短い期間しか議論されていなかったとは思いませんでした。
他にも、国民におよぶ迷惑の視点で語られている箇所を読むと、導入を決めた人々が“導入すると国民に負担をかける”という事を全く理解していないように思え、とても不快でした。
私はこの本を読んで、裁判員制度のマイナス面は“健全な社会常識の反映”というプラス面よりも確実に大きいと思いました。個人的には、こんな迷惑な制度は始まる前に廃止して欲しいです。裁判員制度に関心のある方はぜひ一読する事をオススメします。