企業総務部に籍を置いている関係上、裁判員制度に関してこれまで何冊かに目を通してきました。概ね二つのパターンに分けられ、裁判員制度を否定的に論じるか、制度の概要をまとめたもので、どの本も似たり寄ったりというのが正直な感想です。
しかし、本書はまったく新しいパターンでした。
実際に裁判員が法廷ですべきこと=判決を下すまでの道のりを、具体的かつ平易に解説してあるのです。とくに詳しいのは、有罪か無罪か、懲役何年が妥当か、死刑にすべきかどうか、の三点。実際の事件を例に書かれているので、読み物としてもおもしろいと思います。今まで刑法と無縁だった人でも、本書を読めば不安なく裁けるでしょう。
考えてみれば、裁判員制度自体は、裁判所のHPに説明があるわけです。必要だったのは、本書のような判決の出し方でした。脱帽。
裁判員候補者に選ばれた社員には、必ず読んでもらおうと思います。