名古屋弁がおしげもなく炸裂する、しぶめの作品。作者は意外と愛着があるんじゃないでしょうか?
だがや〜とかは初心者の名古屋弁。そうだなもを使うとは・・・松岡氏さすがです。
愛知県の名古屋、尾張に住む人なら、とりあえずニヤリとするでしょう。愛知県民、名古屋弁はある意味での標準語。他の県の人が読むと分かるのかな?とか思うぐらい名古屋弁が炸裂。これでもかってくらい、かなりの名古屋弁を翻訳もせずに書き並べてあります。
この本は派手さはないが松岡氏のファンなら淡々と読み進めていくだろう。何気ない話のようでグイグイと惹きつけられる。日本文学を読んでいるようでいるかのような作品。でも硬くないし、つまらない訳でもない。この地味なところに匠、松岡氏の技がキラリ光るのである。
私は日本人の読書離れの原因は、夏目漱石などを小学生に読ませることにあると思う。小学生が理解できるんだろうか?面白いんだろうか?
教科書も現代にあわせないと。本はつまらないと思ってしまう。漫画の方がいいと思う。この松岡作品は地味ながら仕掛けがある。それが漱石との違い。時代の読者への戦いの違いであろう。
完全版においてタイトルが改題されています。たぶん読者からの警戒を気にしたのかもしれません。
松岡氏にはこういった作品をもっと書いてもらいたい。