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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
じっくり考えながら,
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レビュー対象商品: 被害者は誰? (講談社文庫) (文庫)
容姿端麗,頭脳明晰だけれど無茶苦茶な性格の探偵役と,この男の頼りない後輩のふたりがメインとわかりやすい設定. また全体的に軽めの文体なので読みやすい作品だと思います. 収録されている4本とも『○○は誰?』というタイトルになっていて, 文字どおり,ある人を探す(読み当てる)感じのミステリです. となると「犯人探しか?」と思うところですがこれが違っていて, 『被害者』や『目撃者』などちょっと変わったところがターゲット. 主人公たちのやり取りも軽妙で,ドロドロしたような感じもありません. また作品すべてがミスリードになっていることがすぐにわかるので, 最初から『引っ掛け』とわかっているぶん,パズルを解くようなおもしろさでした. 中には「これを読んで当てて(探して)みろ」という作品までありますので. とはいえそのミスリードに無理矢理感はなくむしろやさしめの印象です. いろいろと『裏読み』をし,じっくり考えながら読んでみてください.
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
コンパクトにまとまった叙述ミステリのショーケース,
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レビュー対象商品: 被害者は誰? (講談社文庫) (文庫)
■「被害者は誰?」豪邸の庭に埋められていた白骨死体。その家の主人が犯人であるのは 明らかなのだが、主人は、被害者が誰かについては黙秘を貫いていた。 警察によって押収された手記の内容から、三人の被害者候補が浮上したのだが……。 読者に、解くべき謎を誤認させるミスディレクションが秀逸な快作。 手記を用いたメタフィクション形式であれば、真っ先に念頭に置くべき 仕掛けだったのに、まんまと騙されました。ただ、会話文が不自然で、 フェアとは言い難いのが残念です。 ■「目撃者は誰?」 学生時代に高嶺の花と憧れていた女性と十年ぶりに再会した男。 その女性は男の同僚の妻になり、同じ社宅に引っ越してきたのだ。 すぐに不倫関係になってしまった二人それぞれの もとに現金二万円を要求する脅迫状が届けられる。 おそらく、向かいの棟に住む三人の同僚の 誰かが、密会の現場を目撃したと思われる――。 一方、桂島刑事は、学生時代の友人から奇妙な相談を受けていた。 なんでも、同じ社宅に住む三人の人間のもとに、身に覚え のない、二万円分の旅行券が送られてきたというのだが……。 “不倫男”が視点人物となるパートと、桂島刑事が視点人物となるパートが 交互に描かれることで、読者に全く先の展開を読ませない筋運びが秀逸。 最後で明らかになる、密会の目撃者と謎の 旅行券の意外な接点には、驚かされました。 ■「探偵は誰?」 新作のネタが思い浮かばなかった吉祥院は、自らが学生 時代に解決した事件に脚色を加え、小説に仕立て上げた。 桂島刑事は、その作品を読んで、吉祥院がモデルと なった探偵役が誰かを当てる賭けをすることになる。 作中に登場する、男性モデル四人のうちの誰かなのだが……。 じつは、オーソドックスなフーダニットであるという本作。 物的手がかりから犯人の条件を導き出し、消去法で容疑者 を限定していくロジックの展開は堅牢で、“穴”がありません。 ■「名探偵は誰?」 先輩が交通事故で足を複雑骨折し、入院してしまった。 加害者への怒りを抑えきれない先輩だったが、相手 が、若くて美人であることを知ると、態度を豹変させる。 それから、その女性はちょくちょく見舞いに訪れるようになるの だが、どうやら見舞い以外に、病院を訪れる目的があるらしく……。 比較的易しめな(?)叙述ミステリですね。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
貫井氏の新たな一面,
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レビュー対象商品: 被害者は誰? (講談社ノベルス) (新書)
いや~・・・はっちゃけるなぁ・・・・っていうのが第一声。良くも悪くも、他の貫井作品とは一線を画す作風。 どちらかと言うと、重いテーマの作品が多い著者だけに、ユーモアがふんだんに盛りこまれたこの作品には驚いた。 これまでにも、中篇集『光と陰の誘惑』収録の『二十四羽の目撃者』とか、ユーモアの盛りこまれた作品はあるわけだが、ここまで徹底的に、という作品(作品群)は珍しい。 勿論、トリックというか、仕掛けもしっかり施されていて、そちらも面白いのであるが。 4作が収録されているわけであるが、それぞれの仕掛けは、決して目新しいものではないし、ある程度すれた人間ならば予測がつく範囲内かもしれない。長篇でもないし、仕掛けられるものにも限界があるわけで、致し方あるまい。それでも、上手く落ちが聞いていて、十分に納得できる。 「本格小説」としても通用するわけだが、どちらかと言うと、全体的な作風などの方で、貫井氏の新たな一面を見出せた書のように思う。
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