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被害者の顔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-6 87分署シリーズ)
 
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被害者の顔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-6 87分署シリーズ) [文庫]

エド・マクベイン , 加島 祥造
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 265ページ
  • 出版社: 早川書房 (1976)
  • ISBN-10: 4150707561
  • ISBN-13: 978-4150707569
  • 発売日: 1976
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
87分署シリーズの一作。都市(New Yorkを模したもの)を人に喩えて形容するキザな冒頭、刑事たちの野卑な会話と煙草とコーヒーの香りが漂う刑事部屋、そして定番ではあるが刑事達のチームワーク。後の警察小説、TVドラマに大きな影響を与えたシリーズ。

本作では、捜査を進めるうちに、被害者の女が色々な顔を持っていた事が浮かび上がって来て、どの顔として殺されたのかが興味の焦点と言う趣向。どの顔として殺されたのかが分かれば、容疑者が絞れるという訳だ。被害者が実は様々な顔を持っていたというのは、A.ガーヴ「ヒルダよ眠れ」と同じ発想で書かれているが、ガーヴが主に心理面を主体に書いているのに比べ、本作では足で稼いで犯人逮捕に結びつけるという泥臭い手法で現実味を与えている。

本作執筆時は、シリーズが安定期に入ったと言え、「殺意の楔」までは好不調の波がありながらも、一定以上の水準の作品を出していると思う。しかし、読まれる方は「警官嫌い」から順番に読まれることをお勧めする。最初からのレギュラー陣は勿論の事、テディ・キャレラ、本作でデビューするコットン・ホースと次第にエピソードを伴いながらレギュラー陣が増えて行くので。
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いま三つ 2011/1/10
By hoge2 トップ1000レビュアー
生前の姿について、証人がさまざまな異なる人物像を証言する被害者の殺害を巡るミステリーですが、かなりがっかりしました。
ばらばらの人物像を示す被害者のどの姿が殺意の対象となったかというところが物語の核となるのですが、単にAのところに事情聴取に行くと被害者は「○○だった」との証言を聞くことを繰り返すだけの浅薄なストーリーが続くので、被害者のミステリアスな面がまったく生きてきません。
犯人のアリバイ工作も虚仮脅し程度で、ネタばれになるので具体的にはかけませんが、ここで犯人のアリバイを疑うなら、あっさり容疑者から除外した他の人をどうして疑わないのかと。
警官殺しを追うサブストーリーもメインストーリーから浮いていて、新キャラクターの見せ場用に後からつけたという域にとどまっていると思いました。
読むのを止めようかと思う前に、終わってしまう程度の分量なのが、唯一の救いでしょうか。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pfs7 殿堂入りレビュアー
エド・マクベインのあまりにも有名な「87分署」シリーズ第5作。

このシリーズや、これも有名な「マルティン・ベックシリーズ」も、よく比較されることがあるように、個性豊かな刑事たちによる地道な捜査を描く、推理小説の中でも「警察小説」と分類できるジャンルである。両方とも、最初は「地味だなぁ」と思うが、2、3作目ぐらいで、ハマっている自分に気づく。あとは順番に読んでいくのみだ。

キャラクターも魅力的だし、ストーリーも冗長でなくよくまとまっている。分厚くないので、是非食わず嫌いせずに呼んでみてほしい!

この第5作では、酒屋の女性店員が店内で殺され、推理小説では当たり前といえば当たり前なのだが、彼女の実に様々な面が明らかにされる。彼女と親権を争う前夫は彼女を飲んだくれと評し、友人は彼女は酒など飲まないという。身持ちの固い女だと言う男もいれば、ある男性には好き者と証言される。被害者の余りに多くの顔に翻弄されるキャレラたりだが・・・

この作品から、キャレラの新米部下としてシリーズキャラクター化するコットン・ホースが登場。比較的平和な地域の分署から転属になり、いきなり大チョンボをやらかすのだが、以後の作品で見事に成長を遂げていくので、今後をお楽しみに。

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