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袖のボタン (朝日文庫)
 
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袖のボタン (朝日文庫) [文庫]

丸谷才一
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本の政治家はなぜ四文字熟語が好きなのか?日本文学の淵源は南インドにあった!なぜ天皇は新年の歌会始で恋歌を詠まないのか?など、日本の不思議がひもとかれる。赤塚不二夫を語り、中島敦を読み返し、石原都知事にさからってみる。斬新なものの見方や読む者が膝を打つ論旨の展開が見事なエッセイの至芸36篇。丸谷節が美しい日本語で展開され至福の読後感。

内容(「BOOK」データベースより)

日本の政治家はなぜ四文字熟語が好きなのか?日本文学の淵源は南インドにあった!なぜ天皇は新年の歌会始で恋歌を詠まないのか?など、日本の不思議がひもとかれる。赤塚不二夫を語り、石原都知事にさからう。丸谷節が美しい日本語が展開され至福の読後感。エッセイの至芸36篇。

登録情報

  • 文庫: 208ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/3/4)
  • ISBN-10: 4022645857
  • ISBN-13: 978-4022645852
  • 発売日: 2011/3/4
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
新聞連載のころから、楽しんで読んでいた。
読むと知識が増えたような気にさせてくれる、数少ないエッセイの書き手。
今回もマルヤ節は全開。日本語の問題、和歌の伝統などの十八番に加え、
私も愛する、カルロス・クライバーのことに触れており、同様の感想を抱く。
中島敦についての再評価が進むことに、実に的確な「要点」をさりげなく書く。
中島の愛読者として、これは嬉しいこと。

「赤塚不二夫論」の面白さも見事。文末の悲痛さは、深い想いが凝縮されている。
近代史についての「お勉強」も、若手政治家に読ませたい。
「懐古」の輩は、そういう世になれば、自分たちの立場を分っているのだろうか?
太平洋戦争において空襲・戦場において死亡した国会議員は意外に多い。
二等兵として、任期も半ばに戦場に行く政治家は・・・クチだけ大将は多いようだが。
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Sebastian Flyte トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
なぜかとつぜん丸谷才一を無性に読みたくなった。もっと正確に言えば、丸谷才一の日本語に触れてみたくなった。きっと自分にもよくわからない何かが私の中で覚醒し、10年以上も前に読んだっきりご無沙汰していた丸谷の日本語に浸ってみたくなったのだろう。

本書には2004年から朝日新聞に3年間連載されたエッセイが収録されている。例えば、「内の美と外の美」にある日本語の「が」と「の」のニュアンスのちがいなどためになる話が多い。しかしそれ以上に、丸谷の日本語がすばらしいのはいうまでもない。1つ1つの言葉の運び方が自然で心地よい。帯付けにもあるが、まさに「エッセイの至芸」と呼ぶにふさわしい一冊である。また、今回あらためて思ったが、私は丸谷の文章に例えば幸田露伴の「五重塔」の語り口にも似た嫌みのない上品さを感じる。

朝日新聞に連載されている加藤周一の「夕陽妄語」もそうだが、言葉とともに長い人生を生きてきた人たちの文章には凄味を感じる。これを、安心して身を委ねることのできる言葉のオアシスと呼んでみてはどうだろう。
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練達 2011/4/16
By これでいいのだ トップ500レビュアー
形式:文庫
 04年〜07年、朝日新聞に連載されたという月1回のエッセイを集約した単行本に、盟友とも言うべき山崎正和さんの解説を加えた、充実の文庫本。評者は朝日を好まず、ここ10年ほどはまともに手に取ったこともなく(日経と違い、読まなくても何の支障もない)、こうしたエッセイが連載されていたこと自体知らなかったが、外注の書き物に独善的でやかましい注文をつけることで有名なこの新聞社も、練達・剛腕のエッセイスト、丸谷さんとはたぶん喧嘩もしなかったのではないか。少なくとも、そんなやり取りと無理な手直しがあったとは思いにくい、あるいはそんな痕跡がどこにも見出せない、完成度の高さが窺えた。

 全36編の話題の変幻自在ぶりは例のごとし。レトリックは冴えわたり、それでいて、論じる対象に対する温厚でフェアなスタンスはいつも通り安定している。著者の他のエッセイでも頻々と顔を出す野球、歌舞伎、相撲、新古今和歌集、源氏物語、漱石などのほか、赤塚不二夫論や吉田秀和論もラインアップに加わっていて、手応え十分、楽しさ十二分の読了となった。単行本刊行時点で、著者はあの梅原猛さんと同じ82歳(今は86歳)。ほとんど怪物、というほかない。
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