表紙、裏表紙の配色やデザインは今ひとつですが、中身はシンプルで迷いのない描線にトーンを上手く使ったグラデーションなどデジタルを巧みに利用した作風で、とても見映えのいい萌え四コマです。キャラクタの表情も非常に細かく書き分けられており、ワンパターンさを感じさせない魅力があります。
しかしながら、内容はタイトルから受ける芸術ネタ作品という印象とは違い、学生女子寮とその周辺の人物をネタにした内向きのあるあるが続くだけの単調な展開です。
ソフト百合、同人、コスプレ、女装少年といった定番のネタを取り入れてはいますが、どれもパンチが弱く、今ひとつあか抜けない印象。かといって唐突に幽霊ネタをやってみても、前後の日常ネタからあまりに浮いていて狙いが分からなくなってしまっています。
全体的なテンションの低さがオチの弱さに繋がっていて、読み終えても大笑いしたり、グッと胸を打たれるような萌えを感じたりという場面がありませんでした。
しかしながら絵は安定していますので、作者の今後の作品に期待しています。