チャットモンチーの初となる編集盤はカップリングベスト。曲順を練った上でアルバムミックスの曲も多数収録、
その上アコースティック音源までついてくるという、ある意味ファンへの感謝が込められているような幸福なアイテム。
その名も「表情」。
タイトルの通りにチャットモンチーの様々な側面を楽しむ事の出来るアルバムになっている。
まず、基本的に、一枚のアルバムとして聴けるものになっています。
前述の通り曲順やらニューミックスやらそうなった要因は多々あれど、最終的には元々の曲が良いから、ってのに尽きる気がする。
要はカップリング曲もシングルやアルバム曲に負けず劣らずの楽曲が揃っている。
例えば「コスモタウン」「手の中の残り日」「湯気」なんかはシングル曲にしてもいいくらいキャッチーでチャットモンチーらしい曲だし
「小さなキラキラ」「片道切符」「愛捨てた」なども小気味の良いポップ・ソングとして響いてるし
「RPG」「意気地アリ」「推進力」など良い意味で遊んでるな〜、って感じる曲もあったり。
チャットのイメージから外れたゆったりとした「風」、彼女らにしてはストレートな「Goodluck my sister!!」、
そして代表曲の一つといってもいい位の「バスロマンス」など、とにかく楽曲のふり幅が広く、非常に多彩。
その上で「春夏秋」「リアル」「決まらないTURN」等のへヴィなオルタナ・ロックもしっかりとあるのがまた抜かりない。
どんな方位からでもロックを奏でる事が出来る、チャットモンチーの面白さが詰まった一枚といえると思う。
ぶっちゃけシングル全部持ってますが、そんな私でも新譜を聴くかのような感覚で楽しめました。
そういうアルバムになってると思います。
ファンならずとも、是非。
と、いいつつもアコースティック集はそのまんま肩の力を抜いて聴けるものになっていたりと遊び心満載、
ブックレットには解説や手書きの歌詞、そして当時の原稿等に書いてあった詞の原型も掲載、
両ディスクともピクチャーレーベルになっていたりと嬉しい仕様がいっぱい。この豪華仕様は、まるで一つの記念アルバムを買ったかのような感覚です。
正規なベストではないですが、これから入っていくのも全然アリな気はする。
そんな彼女たちの次なる一手にも、大いに期待。