私たちが本書を書く気になったおもな動機は、顔の表情を図解する最良の方法を見つけたいと
いうことにあった。(「顔の青写真」P222)
「1.はしがき」には、
本書は、「心理療法家、牧師、医師、看護士...のための本である」
本書は、「求職者、融資希望者、顧客...のための本である」
本書は、「友人、配偶者、両親、恋人たち...のための本である」
とある。そして...
『本書は、あなた自身の本である』、とあり、こう続きます...
「感情経験の理解は、あなたと他の人との関係に当てはまるだけでなく、あなたとあなた自身の
関係にも応用できる...」
『あなたとあなた自身の関係にも応用できる』、ここです。
私にとって、とても重要なところです。
メンタルレスキュー協会というNPO団体の、カウンセラーのための講座に
「メッセージ・コントロール」という講座があります。この講座では、応答の言葉に加えて表情や
動作によってクライエントにカウンセラーのメッセージを送ることも学びます。
この講座を受講していて気づいたことに、これがあります。
『表情を作ると、(自分の中に)感情が呼び起こされる』
これを感じたことが、この本を手にしたきっかけです。
笑顔を作ると、胸の上/鎖骨の下で帯状に突き抜けていく「さわやかさ」を感じる。
眉を中央に寄せて、困った顔を作ると みぞおちから腹腔の下に向かって広がっていく
「いやな感じ」が起こる。
鼻梁に皺を寄せて、眉を中央に寄せながら外側の端をつり上げて、怒りの表情を作ると、
みぞおちから胸の上部にかけて突き抜ける「いやな熱さ」を感じる。
表情を作ることで、このような体感覚を感じます。
これを感じられることが何に役立つかといえば...
クライエントの感情を自分の表情に移し変えることで、クライエントに感情を受け止めている
メッセージを出せるようになること と クライエントの感情が自分の体感覚で感じられて、
クライエントが感じている世界に入っていきやすくなることです。
この本に載っている「表情当て」の実習にまでは至っていませんが、表情を当てることではなく、
『表情』を見たときに自分が何を感じるか、その表情を自分の表情に写しとれるかの実習に
使ってみたいと思います。
翻訳に使われている日本語が難しかったりして、すんなり読みすすめないところはありますが、
『表情』に興味のある方にはお勧めします。
「1.はしがき」にあるとおり、いろいろな方がいろいろな使い方をできる本です。