「裏の体育」とは、日本の伝統文化を核に個人が直感と体験によって打ち立てた民間の健康・鍛練法のことである。対する表の体育は、西洋科学思想に基づいた現在の学校体育など。
日本人であれば必ず、学校で体育という教育を受けるが、本当に身体を育むものなのか? 例えば、かつて良い鍛練とされたウサギ跳びや腹筋運動も、現在では弊害が伝えられているが、裏の体育では弊害ありとして決して採用されないものだった。つまり、西洋科学においても「身体」を完全に把握できているわけではないのだ。
本書は、武術を基盤としたその身体操法がスポーツをはじめ各界から注目される著者が、現代日本人の身体観の常識を覆す「裏の体育」の世界を検証する。
表と裏をつなぐ存在である「武術」を語りつつ、西洋的な分析手法を取りながら、現代医学とは相反した主張を続けた肥田式強健術創始者・肥田春充を紹介。日本人の身体を育てる本当の「体育」のあり方を考える。
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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
実は名著でした,
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レビュー対象商品: 表の体育 裏の体育―日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛練法 (PHP文庫) (文庫)
体育に、表も裏もあるのか?というのが本書を読む前の感想でした。しかし読んでビックリ。これが裏の体育か!という驚きと、良くここまで調べたなぁ、という驚きが相乗効果を生み、感動してしまいました。特に圧巻なのは肥田式壮健法についてです。 本当にこんな人がいたのか? いたのならなぜ現代にその足跡が残っていないのか? この人って単なる超能力者じゃないの? あらゆる疑問が吹き出てきました。しかしここまで正確な記録をもとに書かれていると、やはりこのような人が存在したことを疑うすべはありません。 こういう人が歴史からある意味抹殺されているところが、「裏の体育」という事なんでしょう。 とにかく知的好奇心を満たしてくれる面白い本です。
37 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まっすぐ剛速球の本。神田昌典氏が寄せた解説にも注目!,
By 宇都出マサ (埼玉県所沢市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 表の体育 裏の体育―日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛練法 (PHP文庫) (文庫)
「バカの壁」の養老孟司、「スラムダンク」の井上雄彦との対談や、NHK人間大学で、急速に注目されている古武術家・甲野氏の処女作。公に認知も奨励もされていない民間の各種健康法・鍛錬法を「裏の体育」と名づけて紹介しています。 戦前の日本で隆盛を誇り「裏の体育」のルーツといういうべき「霊術」をはじめ、「表と裏」をつなぐものとして自らが研究している「古武術」のほか、伝説の体育家・肥田春充の「肥田式強健術」などについて、簡潔に知ることができます。 最近でこそ、「声に出して読む日本語」の斎藤孝さんなどがこういった身体技法を伝え始めて、一般にも受けいられてきていますが、本書の単行本が出された18年前にはまだまだ日陰の存在でした。そういった意味でも画期的な本です。 さらに、著者自身の体験を踏まえ、「人間にとっての自然とは」という問いを投げかけ、現代社会に対しての鋭い問題提起を行っています。その指摘は真っ直ぐ過ぎるほど真っ直ぐで、こちらの身が正されます。 願望達成法として喧伝されているイメージ法についても、そのマイナス部分に触れており、イメージ法がますます一般化している今こそ読まれるべきだと思います。 極めつけは、文庫本化に当たって、経営コンサルタントとしてカリスマ的存在となっている神田昌典さんが解説を書いている点。今後のビジネス、経済に、甲野氏の考えがどう活かされていくのか? 興味深い解説になっています。 こんな真っ直ぐな本が版を重ね、しかも文庫本化されるというのは、日本もまだまだ捨てたものではないと感じます。 最初は違和感を感じるかもしれませんが、じっくりと読んでもらいたい本です。
14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
感動,
By カスタマー
レビュー対象商品: 表の体育 裏の体育―日本の近代化と古の伝承の間に生まれた身体観・鍛練法 (PHP文庫) (文庫)
今まで読んだどの本よりも心に響く作品だった。忘れかけた人間の本質、これからの自分の生き方に方向性を持たせられた一冊。
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