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5つ星のうち 5.0
プライスラインの知識とは何か。一朝一夕に身につく付加価値集積能力を技量とは呼ばぬ,
レビュー対象商品: 衣料品MD(マーチャンダイジング)の成功方程式―小商圏攻略で勝ち残る (単行本)
筆者の福島さん、渡辺さんともに実業家。企業が、分野で一番なら、追いかけるなら、起業するなら何が必要かは身体で知っておられる。本書では、衣料品を中心にマーチャンダイジングの実践として頭を使った売り場、演出、シーズン、テイストそれに4Pをどうするのかを合点がゆくように説く。目次は、後から調べやすいように詳しいし、本文のポイントも大きく電車でも読めるし、ページをめくる楽しみもある。おだててもらえば、少しはやる気になるというものだ。流通業は、これがほとんど欠けている。POSから吐き出されるデータの数字いじりをして、欠点ばかり責めるのがならわしになっている。 反省すべきは、筆者が言うように、欠品が出ても当たり前だと思え、小ロット生産なのだからちょっとばかり売れたからといって、売れ筋だなんてすぐに一般化するな、と。そんなに同一SKU商品があるわけないではないか。どんどん、つなげと。これが、「買い足しMD」の実践である。小商圏で利潤の出る商売をやるなら、マーチャンダイジングとは、商品のカテゴリーとアイテムは何をいつ用意して、どういう売り場を作ったらよいのか、どこを向いてカテゴリーを連続的に提供できるかを判断できるだけの知識の蓄積と実践力をいう。 もう一つ、坪効率。坪当たりインプットとアウトプットの差だ。数百店舗のチェーン店の坪当たり経費を、その企業の何分の一しかない企業がまねようとしても、ベストプラクティスだけ手に入れることは出来ない。総面積が違う。標準化のレベルが違う。情報量が違う。「販管費を下げることは、単なるコピー代の節約や出張費の抑制などとは構造的に違う」(p.200)のに、「経営の視点をもたない経営者が圧倒的多数を占めている」(p.198)ということを示してくれる。わが国小売業ももたついていると、空洞化する。 目次、章節項以下まで。索引なし。参考文献なし。ひもなし。
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