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著者は時に司馬史観といわれるユニークな見方でも有名ですが、この巻でも「朝鮮では鉄器の不足が農業生産力を飛躍させず、商品経済を成立せしめなかったからこそ500年の儒教国家がゆるがなかったのではないか」といった独自の考えが随所に展開され、知的刺激が味わえます。
また、著者は自分の愛する人どもへの暖かいペンでも有名ですが、技術をもった名もなき人どもへ向ける眼差しは暖かく、文章には味わい深いものがあります。
多くの「街道をゆく」シリーズの中でも、非常に興味深い1巻だと思います。
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