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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
沖縄の陰と陽を描いた、秀逸の旅行記,
By
レビュー対象商品: 街道をゆく (6) (朝日文芸文庫) (文庫)
江戸時代の島津氏による侵攻、明治時代の琉球処分、昭和に入っての第二次大戦とそれに続くアメリカによる統治。これら沖縄が背負う重い歴史とコントラストを描くように、熱く照りつける太陽、はるかに青く澄んだ海原、風土そのままに暖かな人々の気風は、訪れる者をたちまち虜にします。司馬氏は、沖縄が内包するこの「陰」と「陽」を、旅行記であると同時に沖縄史でもある一冊の書籍の形に昇華させました。どちらに偏ることもない、この絶妙のバランス感覚に、氏の真骨頂が表されています。南国特有の軽妙な空気を味わいながら、沖縄の歩んだ道をトレースできる、贅沢な一冊です。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
沖縄の人が知らない沖縄、本土の人の知らない日本,
By あば - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 街道をゆく (6) (朝日文芸文庫) (文庫)
一般的に沖縄を描こうとするとその親しみやすさから贔屓目に沖縄を見てしまいがちですが、司馬さんらしい客観的な歴史観で沖縄を描いています。沖縄の人たちを原日本人として捕らえ、訪れた沖縄を解釈していく。だから沖縄の人も知らなかった沖縄、本土人が忘れてしまった日本が見えてくる作品だと思います。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
教養を深めるためにも・・・,
By
レビュー対象商品: 街道をゆく (6) (朝日文芸文庫) (文庫)
本島から石垣・竹富・与那国島に渡る旅行記。重点はむしろ離島のほうに置かれている。沖縄を学ぶために手に取った本だが、日本という国の成立過程まで話が遡るあたり、さすが司馬遼太郎だなと唸らされる。彼の手にかかれば、人間の排泄物でさえ、親鸞の歎異抄まで話は広がっていくのである。 沖縄料理の話題が出るわけでもなく、全般的に色のない旅行記ではある。ただ、沖縄という視点から、古代日本社会を垣間見るための道しるべとして読むには、うってつけの本だと思う。
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