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街道をゆく (42) (朝日文庫)
 
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街道をゆく (42) (朝日文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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1960年に『梟の城』で直木賞を受賞して、1996年に亡くなるまで日本と日本人のあり方を見つめてきた司馬遼太郎。ライフワークともいえる全43巻にも及ぶ「街道をゆく」シリーズは、日本はもとより世界中の街道を実際に歩いたうえ「司馬史観」を語るエッセイ集で、NHKでテレビ化もされた。本書は、同シリーズの中で唯一半島の名称がタイトルになっているが、主に鎌倉と昭和という2つの時代から、三浦半島が日本史の中で果たした役割を探っている。
半島の西側に突如として登場する鎌倉幕府は、平安京遷都以来初めて、京都以外に出現した政府である。関東武士たちの闊歩(かっぽ)した跡をたどりながら、著者は3代で途絶える源氏の政権や、滅ぼされた豪族三浦氏など「生死はいかにもあざやかだった」関東武士たちの、この政府にかけた思いにういて筆をすすめていく。
秀吉時代や開港当時のエピソードをはさんで、後半の時代は近代に飛ぶ。帝国海軍と横須賀という土地について語りながら、「海軍士官は、スマートであれ」という明治時代にイギリス海軍将校が残した教えを、消滅の瞬間まで守った海軍を紹介していく。その語り口からは、同じ旧軍出身ながら、陸軍にいた著者が海軍をうらやましく思っていることが伝わってくる。小説『坂の上の雲』のために旧海軍士官たちに行った「三笠」艦上での取材の裏話などを語り、最後は鎌倉時代に戻り、足利・新田氏によって鎌倉が陥落したときのエピソードで本書は終わる。小説化することのなかった昭和に対する著者の思いが伝わる貴重な1冊である。(鏑木隆一郎) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

鎌倉で語るべきものは、武士たちの節義というものであり、死についてのいさぎよさである。源頼朝と三浦一族の足跡を辿りつつ、「武士」とは何かを問い、軍港・横須賀に昭和海軍の栄光と悲惨を想う。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 朝日新聞社 (1997/12)
  • ISBN-10: 4022641673
  • ISBN-13: 978-4022641670
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
1192年、日本で初めての武家政権が鎌倉に誕生したことは日本史の授業で習った。だが、丘陵がちで稲作に不適なこの地に大きな勢力が生まれたのはなぜか? 関東の武士はなぜ一介の流人であった源頼朝に従ったのか? あらためて考えてみると、不思議に思うことが多い。

司馬遼太郎は、公家が土地の支配権を握っていた律令制から、武士が自律する過程として鎌倉期を見ている。源平の争い、頼朝と義経の対立、源氏の途絶と北条氏の隆盛、質朴な鎌倉期の芸術、民衆に受け入れられた仏教思想など鎌倉期を彩る歴史の動きを生き生きと語っている。

金属を用い、開墾や武装する力のある農民が武士のルーツであり、武士は自らの土地を守るために、初めは公家に取り入り、やがて公家と争い、自らの政権を打ち立てた。公家から武家へのパワーシフトの重要性を誰よりも良く理解していたのが頼朝であり、北条氏だったと説明されると、歴史が一本の線として、かつ重層的に見えてくる。

鎌倉時代の記述にとどまらず、時に戦国の北条早雲、秀吉、家康のエピソード。あるいは幕末、明治から昭和の大戦をめぐる帝国海軍の歴史など、縦横に歴史を語る構成は、読者を全く飽きさせない。一気に読み終えた。

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By カスタマー
形式:単行本
源頼朝、北条氏の鎌倉を中心に、横浜、横須賀を散歩します。この本と共に鎌倉へ行ってきました。頼朝の世にタイムスリップしたような旅ができましたよ。 「街道をゆく」は実際に自分をいってみたくなりますね。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By タカ
形式:文庫
現在は離れて暮らしていますが高校まで横須賀で育ちました。この本を読んで自分は何という土地に育っていたのだろう!と驚きました。最終的には世界でも稀有な精神性を持つに至った武士。その社会的階級を確立させた源氏や北条氏の重要で微妙な歴史的位置、武家政権勃興期のカオスのような時代背景、そして鎌倉武士・坂東武者と呼ばれるその土俗的で勇猛な気風。加えて明治から昭和にかけての海軍軍人たちの矜持、その軍への愛着。武でありながら卑ではない、気高いひとびとの存在感が際立つ、街道をゆくの中でも珠玉の作品ではないでしょうか?自分の血液の中にもこの蒸留酒のような気風が少しでも残っていたらなあと思わず溜息をもらしてしまいました。
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