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街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫)
 
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街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 987 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

司馬遼太郎の『街道をゆく』が、読みやすい新組みに生まれ変わって再登場。全43巻、6冊同時刊行。国家とはなにか──「古くは国主なき国」だった台湾は、その後、スペイン、オランダ、日本、そして大陸から来た“外省人”に支配され続けた。「奇跡」を経て、“本島人”の国になりつつある変革期の台湾を歩く。李登輝氏との対談を併録。

内容(「BOOK」データベースより)

「国家とはなにか」をテーマに、1993、94年に訪れた台湾を描いた長編。蒋家の支配が終了し、急速に民主化がすすみ、歴史が見直されようとしていた。著者は台北、高雄、台東、花蓮などを訪ねる。「台湾」という故郷を失った日本人もいれば、「日本」という故郷を失った台湾人たちもいた。巻末には当時の李登輝総統との歴史的な対談「場所の悲哀」も収録している。

登録情報

  • 文庫: 439ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版; 新装版 (2009/5/7)
  • ISBN-10: 402264494X
  • ISBN-13: 978-4022644947
  • 発売日: 2009/5/7
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 街道をゆくシリーズのベスト5に入る名著, 2010/10/16
By 
ともぱぱ - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (殿堂入りレビュアー)    (トップ50レビュアー)   
レビュー対象商品: 街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫) (文庫)
台湾はもう少し日本統治が続いていたら、日本に同化したかもしれない。本書に登場する、日本語での俳句作りを楽しみにする年配の人たちの存在がその証だ。

本書は日本と浅からぬ関係で結ばれた台湾の複雑な歴史と現代(といっても約20年前だが)の姿を捉えた、街道をゆくシリーズのベスト5に入る名著だ。

著者は台湾を一周しながら、無主の島が、オランダ、鄭成功、清の支配を経て日本領になり、戦後は本島人が外省人の支配(2・28事件のような弾圧もあった)を受けた後、当時の李登輝総統の下、私を捨てて公につくす政治が大陸より一足先に根づこうとする様子を生き生きと語る。

台湾の日本統治が成功した理由は、後藤新平等が熱心にインフラを整備したから。もちろん、国家神道の押しつけや霧社事件のような山人の反抗を受ける負の側面もあった。しかし、総じて日本統治は成功したと言えるだろう。

本書でも触れているが、戦後では、蒋家の台湾支配を自ら終わらせ、李登輝を後継者とした蒋経国の英断が光る。その李登輝と著者の対談が巻末に収録され、国家や台湾の特殊性について考える契機になる。これは必読だ。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 シリーズ最高にして異色の名著、すべての日本人に, 2010/9/6
レビュー対象商品: 街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫) (文庫)
このシリーズは皆愛読書、しかも海外編は特に優れていると思っていましたが、先入観で台湾を最近まで後回しにし続けて来ました。それが大変な不明であったことを残念に思っている今日この頃です。司馬のスケールの大きな歴史と人文の見識が、この麗しき小国の現実を余す事なく正確に捉えています。というか淡々と事実に語らせながら、同時に司馬自身の捉えられた強い愛着と感傷がその事実ときちんと距離を取りながら節度を保って表明されている。それゆえ強い印象を読者に与える効果を醸して出しています。「台湾の話これで終わる。ただ脳裏の雨は降り止まないが。」という最後はそれを端的に表現していた。司馬自身が歴史から手探りで掘り出してきた日本文化の良い筋目、武士道に代表される公の精神、というものを台湾の日本語族の人々がかくも正しく高く評価してくれたことに彼自身意外で驚きそして嬉しかったのだろう。この本をきっかけに古川氏の八田與一の伝記、サイ氏の台湾と日本精神、など読みました。今日の世界情勢を考える時、中国や朝鮮の抱える汚職社会という歴史的体質とどう向き合ってゆくかが実は大切な視点だと司馬さんは考えていたのではと想像しています。日本も台湾もろとも飲み込まれてしまったら、日本も靖国に眠る霊も世界史上なんの意義も果たせなかったことになります。やはり日米を基軸に大陸に対して警戒を緩めず毅然とした姿勢を保ちながら、大陸の正しい発展に是々非々で協力する賢明さが必要だと感じさせられた。その価値観を共有できるのは、台湾の本島人であることを決して忘れてはいけませんね。日本語族の人達がまだ少しでも生存している今年か来年、必ず台湾をゆっくり旅行しますよ。マイルあるからね。そんな衝撃でした。 すこしでも多くの人に読んでいただきたく、この新訂文庫にも投稿しました。
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 台湾=中華民国ではないという見方, 2010/3/29
レビュー対象商品: 街道をゆく 40 台湾紀行 (朝日文庫) (文庫)
 台湾は歴史が曖昧な国だ。明が海禁政策を取っていたので、オランダが来るまでは原住民の地だった。鄭成功がわずかの間本拠地とするが、長くは続かず、清の時代もその勢力は西側に限られる。日本が植民地として、ようやくまとまりが見える。
 丸谷才一の「裏声で歌へ君が代」にも出てきたが、長い間国民党の戒厳令がしかれ、政治的に殺伐とした時代が続く。蒋経國が死んで、ようやくまともな国になってきた。
 小林よしのりの「台湾論」に書かれた八田与一もここに登場する。
 日本や台湾、中国の人間関係を網羅してゆく記憶のはたらきは、さすが大したものだ。やや個人の思い入れもあるとは言え。中国が表意文字の国だから、あれほど大きくて統一されているというくだりも面白かった。
 また清末期、富貴人の家では息子が酒色におぼれるよりはアヘンを吸うことを奨励した、というのも驚きである。
 オランダ人たちは、十七世紀後半にもなると国を捨ててバタヴィアに移ろうという意見を持つのもいたという。
 また台湾出身で太平洋戦争において日本兵として戦い、終戦から29年、インドネシアで発見された人もいた。
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