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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
室町後期・戦国・安土桃山時代の一断面を知る旅,
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レビュー対象商品: 街道をゆく 32 阿波紀行、紀ノ川流域 (朝日文庫) (文庫)
街道をゆくシリーズは単なる現代の地理的な紀行文ではなく、過去を遡る時間の旅でもあるのが魅力だが、本作も例外ではない。阿波と紀ノ川流域を扱った本巻も、紀伊水道の両側の地域の旅にとどまらず、過去に向けられた視線が共通しており、それが面白い。視線の先にあるのは室町後期・戦国・安土桃山時代。 室町後期・戦国時代に阿波を本拠にした細川・三好氏が京都を支配したし、信長・秀吉の全国統一に際して雑賀衆や根来寺は忘れてはいけない存在だ。そういう意味で、本巻は室町後期・戦国・安土桃山時代をスライスしてその一断面を提示する著者の意図で貫かれていると思う。例えば阿波弁が京都弁に影響を与えたかもしれないと考えるのは著者ならではだろう。 現代の大鳴門橋を渡って四国に渡る前に淡路島の数奇な歴史も振り返る。まさに歴史と現代の地理を縦横に駆け巡る著者の面目躍如の一冊だ。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
相変わらず、へぇと思いながら読ませて頂きました,
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レビュー対象商品: 街道をゆく〈32〉阿波紀行・紀ノ川流域 (朝日文芸文庫) (文庫)
シリーズ第32巻は、徳島県と和歌山県紀ノ川流域の紀行文です。氏の「街道をゆく」シリーズの中でも、とりわけ、面白いなあと思えるのは、氏の出身地が大阪であることもあり、近畿地方の紀行文に多い気がします。やはり、勝手知ったる街への愛情でしょうか。今回も、2編のうち、紀ノ川流域についての後編を楽しく読ませて頂きました。空海を継承した偉大な僧でありながら、高野山を追われた僧、覚はんや、根来寺と秀吉・家康の関係等々、いつものことながら、これまで知らなかった歴史上の人物・事象を知ることができ、興味深く読むことができました。 その点、前編の徳島県は、著者の焦点が、やや定まっていない感があり、やや、素通りしてしまいました。総合では、4点といった所でしょうか。
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