シリーズ3作目。北は陸奥,南は肥薩と司馬史観が躍動します。それぞれの歴史を判りやすく,それでいて対照も鮮やかに描かれている。そして
それだけでとどまらないのが司馬先生の凄さで,それぞれがもつ偏執的かつ本質的な習性を見抜いている目には感嘆するのみ。
一転,自身が住む町でもある大阪編では,ユーモアで装飾されていてとても楽しく読めます。また,楽しいといえば旅に同行し挿絵を担当して
いらっしゃる須田画伯が楽しい楽しい。氏のちょっと変わった冒険的好奇心は楽しいのだ。尚且つそれを内面では冷静かつ皮肉っぽく観察
しているのに,表面ではしっかり尊重して上げている司馬先生とのやり取りがほのぼのとして好きだなぁ。。あったかいものが込み上げてくる。