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レビュー対象商品: 街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 (朝日文庫) (文庫)
週刊朝日に連載されたのは1984年、随分と前のこと。今日現在目にするもには必ずやその生い立ちがあり、 原因・結果のなかに変化し続けている。 古いと片づけるには勿体無い内容で、 著者の史観、歴史への視点が開陳されている。 「近江の人」・させて頂きます、 「伊吹のもぐさ」・CMソング 「安土城と琵琶湖」・“国家事業” などがとても興味深い。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
景観保全の訴え,
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レビュー対象商品: 街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 (朝日文庫) (文庫)
街道をゆくシリーズは、自分が足を運んだことのある土地に関するものだと一際面白い。近江も奈良もそうだが、本書中の「安土城址と琵琶湖」の章には特に共感する。織田信長のときの安土城は琵琶湖岸からそそりたち、その天主閣からの琵琶湖の眺望は絶景だったという。 しかし、琵琶湖の干拓がなし崩し的に行われた結果、今の安土城址は田畑に囲まれたちょっとした小高い丘でしかなく、琵琶湖は遥か向こうのものとなってしまった。安土城址周辺の琵琶湖の干拓は昔から行われてきたらしいが、食糧難の時代に飛躍的に進行してしまったという。そして一度失われた歴史的景観はもう取り戻せない。 景観破壊に対する著者の告発を、現代の我々はより重いものとして受けとめなければならないだろう。
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