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街道をゆく 15 北海道の諸道 (朝日文庫)
 
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街道をゆく 15 北海道の諸道 (朝日文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

司馬遼太郎の『街道をゆく』が、読みやすい新組みに生まれ変わって再登場。全43巻、毎月4冊同時刊行。函館を出発点に札幌、旭川、陸別へ──古代から幕末維新までの長い道のりをたずね歩く旅。原野を切り開いた開拓使や劣悪な環境で労働を強いられた囚人、屯田兵の時代を振り返り、アイヌとの抗争から台頭した松前氏の京風文化を思う。

内容(「BOOK」データベースより)

道南の函館では『菜の花の沖』の高田屋嘉兵衛、この町で布教したロシア正教のニコライ神父の生涯を考える。江差港には、幕府海軍の主力艦で、沈没に榎本武揚が戦意を失った開陽丸が眠る。旅のクライマックスは道東の陸別。『胡蝶の夢』の主人公のひとり、関寛斎の終焉の地でもある。晩年に極寒の地を開拓、深く慕われつつ劇的に生涯を閉じた。今は妻と眠る寛斎への筆者の思いは深い。

登録情報

  • 文庫: 314ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版; 新装版 (2008/11/7)
  • ISBN-10: 4022644613
  • ISBN-13: 978-4022644619
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By koz19
形式:文庫
函館から札幌、陸別へ至る道のりが今回の「街道」です。稲作が根付かなかった―すなわち「中央」と文化的根源を共有しなかったために(「おかげで」と言うべきか)、本州と一線を画して歴史を歩んだ北海道。その足取りを、時に軽やかに、時に丹念にたどっていきます。
近代の開発にあたり、米国の農務長官を招聘するという荒業に及んだ、開拓史次官黒田清隆。一夜にして住処を嵐の中に失い、新天地に懸けざるを得なかった新十津川の人々。70歳を過ぎて、未開の陸別に夢を託した関寛斎。文字通りに風雪に耐え抜いた彼らの気概が強く強く伝わります。一方で、開発にあたって人を「モノ」同然に投下した、明治政府高官たちへの筆者の激しい憤りもまた心を揺さぶります。
おなじみの須田画伯もさりげなく登場。彼らの旅とともに、北の大地に染み込んだ、情熱や悲しみをしっとり味わえる一冊です。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
街道をゆくシリーズでは著者は北海道を2度採り上げている。「オホーツク街道」と本巻だ。「オホーツク街道」は主に宗谷から知床までオホーツク海岸沿いの町や遺跡を訪れ、日本人の血に混じっている北方民族の影を探る旅であるのに対し、本巻は函館、渡島半島、そして札幌を経て十勝、道内の最極寒の地・陸別に至る。地理上の旅と歴史を遡る時間の旅が組み合わされるのが街道をゆくシリーズの魅力だが、本巻での時間の旅は江戸時代の日露外交史(高田屋嘉兵衛)、松前氏の成立から明治維新(榎本武楊と開陽丸の運命)、そして北海道開墾初期の歴史(新十津川村の成立等)まで。

様々な土地と蝦夷・北海道史が語られるが、本巻を通底するのは、「寒冷」だろう。蝦夷地に渡った人々が寒冷な冬に対して無防備であったための苦労に度々筆が及ぶ。しかし、著者は寒冷な気候故に北海道が本土の画一的な稲作文化から免れ、日本の風土に多様さがもたらされたことに目を向けている。もちろん、開拓者の苦労をリスペクトしつつ。旅がそのようなパイオニアの1人である関寛斎縁の地・陸別で終わるのが本巻を象徴している。
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