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街場のメディア論 (光文社新書)
 
 

街場のメディア論 (光文社新書) [新書]

内田 樹
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「街場」シリーズ第4弾、待望の新刊は「メディア論」!

おそらくあと数年のうちに、新聞やテレビという既成のメディアは深刻な危機に遭遇するでしょう。この危機的状況を生き延びることのできる人と、できない人の間にいま境界線が引かれつつあります。それはITリテラシーの有無とは本質的には関係ありません。コミュニケーションの本質について理解しているかどうか、それが分岐点になると僕は思っています。(本文より)
テレビ視聴率の低下、新聞部数の激減、出版の不調----、未曽有の危機の原因はどこにあるのか?
「贈与と返礼」の人類学的地平からメディアの社会的存在意義を探り、危機の本質を見極める。内田樹が贈る、マニュアルのない未来を生き抜くすべての人に必要な「知」のレッスン。神戸女学院大学の人気講義を書籍化。

僕は自分の書くものを、沈黙交易の場に「ほい」と置かれた「なんだかよくわからないもの」に類すると思っています。誰も来なければ、そのまま風雨にさらされて砕け散ったり、どこかに吹き飛ばされてしまう。でも、誰かが気づいて「こりゃ、なんだろう」と不思議に思って手にとってくれたら、そこからコミュニケーションが始まるチャンスがある。それがメッセージというものの本来的なありようではないかと僕は思うのです。(本文より抜粋)

内容(「BOOK」データベースより)

テレビ視聴率の低下、新聞部数の激減、出版の不調―、未曾有の危機の原因はどこにあるのか?「贈与と返礼」の人類学的地平からメディアの社会的存在意義を探り、危機の本質を見極める。内田樹が贈る、マニュアルのない未来を生き抜くすべての人に必要な「知」のレッスン。神戸女学院大学の人気講義を書籍化。

登録情報

  • 新書: 211ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/8/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4334035779
  • ISBN-13: 978-4334035778
  • 発売日: 2010/8/17
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (62件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
49 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By UKUF VINE™ メンバー
形式:新書
最近の著書では既に読んだフレーズのリミックス的印象が多かった中で、
今回の作品はそうではなく本当の意味の新作といっていいです。

前半のキャリア教育は、他でも述べられている教育論。

新聞テレビのマスメディアの凋落は、「厳しい相互監視」のなさ、
商業ベースの「口当たりのいい言説」「ナイスガイぶり」「知的劣化」
「固有名をもたない、だれでもいいそうなことだけを選択している」ことが、
最近のミドルメディアの勃興とともにあらわになったということ。

出版については、話題の電子書籍に関して、
これまで読者と想定していなかったレンジに届くようになったことが重要だとして、
強い著作権については否定的な意見を展開。

購買者より、読者を増やすことが書き手としては重要であり、
漏れなく徴収するシステムよりも、無償で読ませる体験を通じて、
それを自分自身の贈り物と思いこみ反対義務給付をする人がでてくるのを
じっと待つことが求められているとします。

他のメディア論とは一線を画す、非常に示唆に富んだ1冊です。
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ふとあご トップ1000レビュアー
形式:新書
本書はタイトルの通りメディアを中心的なテーマとして様々な角度から論じられている。
内容については他のレビュアーも色々と記載されている通りだが、
メディアの価値を「あのメディアとなら一緒に革命がやれると思える」かどうか
ということに最終判断基準を置くなどメディアについて本質的な点が論じられていると感じた。
また、個人的には、著作権を「贈与と返礼」の構造で論じている個所に深い説得力と
著者の視点の面白さを感じた。

また、主題とは少し離れるところかもしれないが、書籍に合って、電子書籍にないものとして
書棚に配架できないことを挙げている。
電子書籍は買ってタイムラグなしにすぐ読め、それが最大の利点だが、
書棚に並んだ書籍は「いずれ読まねばならぬ本」であり、そうしたリテラシーを備えた自分に
いつかなりたいという欲望をあらわしているという。
これはに評者自身の状況に非常に合致し、思わずニヤリとしてしまった。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By スイート・サイエンス トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
内田氏の著作を読むのは「日本辺境論」に続いて二作目だが、本作では「何故既存のマスメディアが衰退しつつあるのか」というテーマに対して切れ味の鋭い分析を示してくれる。思わず「その通り!」と膝を打ちたくなるような分析が満載で、面白くて刺激的な読んで為になる著作であった。

まず第二講の『マスメディアの嘘と演技』で展開される、新聞・テレビの現状分析が秀逸。新聞とテレビのもたれ合いについての基本的な知識は持っていたが、新聞がテレビのやらせ事件をあたかも知らなかったことのように驚いて見せたことが引き合いに出され、そこから、「新聞」は自分が実際は知っていながら見て見ぬふりをしてきたことを責められることが怖いために、「知っているくせに知らないふりをして、イノセントに驚愕してみせる」というテレビ的な手法を使用している、という事実を導き出したところは実に首肯できる鋭い分析。

第三講の『メディアと「クレイマー」』では、ここ数年増えてきたクレイマーの増大にメディアが大いに加担していることを鋭く指摘しており、またクレイマーとはどのような存在であるかということがクリアに定義され、ここも面白かった。

そして本書の白眉は第四講の『第四講 「正義」の暴走』である。序盤ではメディアが医療機関と患者、学校と生徒の対立を煽り、常に弱者である「個人」の立場に立ち、結果的にそれが誤っていてもそれを認めようとしないことが示されるが、その背景にはメディアが語る言葉は「個人が責任を負わない誰でも書ける定型的な言葉=世論」になっているからだという原因が導き出され、そのような無責任な言葉しか発しないメディアは、結果的に自らを「存在しなくても誰も困らない」存在に貶めている結論はまさにその通りだと思った。

第五講以降はやや刺激度は落ちるものの、贈与経済と読書の関係など面白い分析が随所にあり、楽しく読めた。

最近テレビや新聞がつまらなく、浅薄だと感じている自分には、目を開かせるような内容が盛りだくさんの良書であった。
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投稿日: 12か月前 投稿者: norazo
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