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街場のマンガ論
 
 

街場のマンガ論 [単行本]

内田 樹 , 川口 あい
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

『エースをねらえ!』から“男はいかに生きるべきか”を学び、『バガボンド』で教育の本質を知る。手塚治虫の圧倒的な倫理的指南力に影響を受けた幼少時代、今なお、読み続ける愛すべき少女マンガ…戦後マンガからボーイズラブまで、雑食系マンガ・リーダーの著者が、世界に誇る日本カルチャーについて熱く語る。『日本辺境論』で語りつくせなかった「日本人論」。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

内田 樹
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。現在、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞を受賞。『日本辺境論』(新潮新書)で2010年新書大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 261ページ
  • 出版社: 小学館 (2010/10/4)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4778037170
  • ISBN-13: 978-4778037178
  • 発売日: 2010/10/4
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
内田氏の『街場の〜』シリーズの一巻であるが、これはいただけない。
本書の第五章「宮崎駿論」はマンガ『風の谷のナウシカ』を論じるのかと思いきや、
ただ単にフィルムへのざっくばらんな感想にすぎないし、
第六章「マンガ断層」はもはや単なる身辺雑記でしかない。
他の章でも純粋な漫画論とは言えない箇所があまりに目立つ。
最終章の第七章「戦後漫画論」と題する養老孟司との対談によって
ヴォリュームを増やしたのは明らかで、
要するに単行本として世に出す書物ではない。

また、これは最近の内田氏の著作の多くに言えることだが、
旧著との内容の重複が目立ってきた。
内田氏のファンにとって、この書物が面白い読み物とは到底言えないだろう。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dream4ever VINE™ メンバー
街場のマンガ論 内田樹 小学館 2010年10月

いつものブログからの転載加筆。
それと養老先生との対談。

養老先生のマンガ好きは知っていたのだが(京都国際マンガミュージアムの館長でもある)。
内田さんはさらに輪をかけてマンガマニアなのだ。特に女性マンガへの傾倒が凄い。ちなみに養老先生も少女マンガを読むと思っていたら(高橋留美子を読む)、うる星やつら、は少年マンガなんだそうだ。これも養老先生が以前より書いていることだが、日本のマンガの優位性は漢字を図像として、ひらがな・カタカナを音声として認識していて、脳内の別の部位で並列処理して作業効率が良いという仮説。
内田さんは二十代半ばで読んだ「エースをねらえ」で人生を習うのである。
それは武道人生の終わりが来ることを、宗方コーチが選手生命が突然訪れ、それまで自分のプレーヤー生命に終わりなどないと思っていた自分に深く恥じ入る。そして愛弟子のひろみに、自分の失敗を繰り返すなと諭し「この一球は唯一無二の一球なり」と伝えるのだ。p199
私は「師弟関係とは何か」について武道の修行のあり方について、このマンガからすべてを学んだ。そして全編にちりばめられた珠玉の言葉。「藤堂、女の成長をさまたげるような愛し方をするな」私はこのフレーズを20代から何度心の中で繰り返したであろう。「コーチ、私にも私のテニスを教えて下さい」「俺はその言葉を7ヶ月待った」というのもずんとくる。p194

第一章・井上雄彦論
井上雄彦の天才性について
天才バガボンド
バガボンド一気読み
「にょろにょろ」の教育的機能
井上雄彦さんの仕事場を訪ねる

第二章 マンガと日本語
日本語って変かも
ショコラ・リパブリック言語論
擬態語について
ベストセラータイトルの音韻について

第三章 少女マンガ論
少女マンガ・リテラシーと元少女おじさん
少女マンガの記号論
女は「三界」を遍歴する

第四章 オタク論・ボーイズラブ論
ノン・コレクター
SFから「オタク」へ
ボーイズラブとエロス
反米ナショナリズムとしての少年愛マンガ

第五章・宮崎駿論
足元を見よ
『千と千尋の神隠し』
『ハウルの動く城』の厚み
老いの手柄
「空飛ぶ少女」のために

第六章・マンガ断想
アメコミに見るアメリカのセルフイメージ
大学マンガを読む
『スピリッツ』療法
コピーライトについて
「プロの物書き」にちょっと駁す
パイレーツ・オブ・チャイナ
ジュンク堂と沈黙交易
『エースをねらえ!』に学ぶ
『エースをねらえ!』にさらに学ぶ

第七章 戦後漫画家論――戦後漫画は手塚治虫からはじまった 
対談・内田樹 養老孟司(司会・菊地史彦)

あとがき
作家紹介一覧
作品紹介一覧
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By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
ブログエントリーなど様々な媒体に書いたマンガ論をまとめた著者恒例のアンソロジー本。他の街場シリーズに共通するように、相変わらずのお気楽印象論(ほめてます)が展開されていく。しかしその印象論が幾度となく膝を打ち、あまりに面白い結論にいきつき、なおかつ文章も上手いからすいすい読まされてしまう。

マンガ批評というのは難しいもので、その多くがよくよく読んでみると「それってこれ(あるマンガ作品)がマンガでなくたって言えることなんじゃね?」という、なんともいえない腑に堕ちなさがある。つまり、その作品が絵と吹き出しとコマ割りからなる「マンガというメディア」描かれる必然性を証明することに成功しているような批評というのは、なかなかないのだ。

この本もその問題に該当し「マンガの批評」というより、井上雄彦作品をとおしての武道論や、少女マンガをとおしての言語論など、「マンガをとおしての分析」のニュアンスの方が強い。直接的にマンガであること、マンガだからこそと言える論考というのは、大塚英志の論を引いて論ぜられている少女マンガの発話水準の問題くらいだろう(それだけに、少女マンガというのはマンガの異端のようでいて、実はマンガがマンガであるべき存在根拠をあたる、「もっともマンガらしいマンガ」なのかもしれない)。他の論考で描かれる問題は(重要であることは大前提ではあるものの)、マンガ出なければならない必然性は希薄だ。

ただ、内田フォロワーの筆者としては、珍しくオタクや腐女子について言及している点や、珍しく大塚英志の論を引いている貴重な論考もあり、よかった。また、私も「これはブログで読んだな」と思う論考もいくつか入っているが、それでも目で追ってしまう。それくらい、この人の文体が心地よいのである。
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最近のカスタマーレビュー
他の「街場の〜」とは違いますが...
他の「街場の〜」シリーズと比べるとより一層の素人感が否めませんし、また本道の漫画論と比べて評価すると、細かい実例の少なさから「いまいち」となりますが、これはこれで... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: ママモステ
マンガ好きであれば「なるほど」と思うはず。
マンガ論、と銘打たれていますが実は、第一章はスラムダンク、バカボンドを例に取った教育論、その他、少女マンガを例に取った日米比較論など深読み具合がたまらないです。
投稿日: 11か月前 投稿者: seventyfive
過度に趣味的すぎる本
マンガ好きを自称するだけあって、
過度に趣味的な感じが常に漂ってくる。

橋本治氏との対談本もしかりなのだが、... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: UKUF
柔らかくも鋭い論理が見え隠れする秀作
日本辺境論の骨格を思い浮かべると本書はいかにも軽い。その軽さが大変心地よい。「少女」だったと告白する大学教授のマンガ論は面白くも鋭い。著者の名前、樹がようやく「た... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: 五角五面
マンガ論でもあるけどマンガを題材にした日本文化論でもある。軽い読み物としてオススメ
著者のブログのマンガに関する記事をまとめたもの。マンガ論とあるので、マンガ自体を論じたものももちろんあるが、むしろマンガを題材にした日本論、日本文化論になっている... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: hamachobi
話題はマンガを越えて自由闊達に広がります
前作「街場のメディア論」とは、ずいぶん毛並みが違います。
「メディア論」は、社会批評的、文明論的な、... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: いせむし
ピンボケ
マンガはほどんと読まないが、内田センセの街場シリーズだから買ったのか・・・... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: トップ屋
ちょっと疑問
 内田樹先生の本をかなり愛読している。
 もはや毎月1冊近くのペースで何かしら出版している内田先生の本も... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 豪ぽん
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