行政事件訴訟法の基本書や逐条解説、判例集は既にいくつか刊行されていますが、本書は、特に実際の訴訟当事者となった方にオススメの本です。冒頭、行政訴訟の総論(基本)に触れた上で、実際の訴訟の流れに沿い、主要論点や当事者として留意すべき点、答弁書の書式見本、関連する判例が的確に、かつコンパクトに収録されており、非常に参考になりました。基本書だと、論点とそれに対する著者の考えが述べられ、参考判例が掲載されているだけで、実務家としては「で、実際の訴訟ではどうなるの?」という疑問がぬぐえないのですが、本書はそういう事が無く、実際の行政訴訟で役立ちそうな本だと思います。