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行政学
 
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行政学 [単行本]

西尾 勝
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

著者自身が力を尽くしている分権改革や省庁再編をはじめ行政改革の成果を織り込んだ待望の新版。公務員をめざす人々の必読の基本書であり、大学生のための最も信頼できる教科書。

内容(「MARC」データベースより)

トータルな日本の行政組織とその運用を的確簡潔に解説するとともに、日本の行政と行政学教育が当面している問題に対応させながら、学問としての行政学の目的と課題を明らかにする。1993年刊を大幅に改訂した新版。

登録情報

  • 単行本: 430ページ
  • 出版社: 有斐閣; 新版 (2001/04)
  • ISBN-10: 4641049777
  • ISBN-13: 978-4641049772
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 21.2 x 14.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書は、行政学の教科書に留まらず、社会科学の論理体系を学ぶ教科書として優れている。

 行政学の側面から見ると、基礎的な知識から複雑な論説の判断まで書かれており、対応範囲は幅広い。節の冒頭は、「官僚制」や「政治と行政の関係」等の基本的な論点を整理している。節の後半は、複数の論説にまたがる判断を説明している。後半の複雑な判断は、前半の知識により必要十分に理解できるため、読みやすい。

 社会科学の側面から見ると、本書は客観的な判断基準を示して論を展開している。またパラグラフごとの主張は明瞭であり、パラグラフの間の論理の流れは、節の主張を必要十分に支えている。そのため、読者に浮かぶであろう疑問点は、ほぼ完全に回答されている。

 本書は、行政学の知識に留まらず、社会科学のお手本となる点で、文句無しの星5つとした。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dvrm トップ100レビュアー
形式:単行本
 本書を先日法学や政治学の本と一緒に安価で購入したが、読んでいくと、法が外殻を規定し、政治がそのあり方を定めた制度・システムとしての行政組織がどう動くのか、非常に具体的・現実的に教えてくれる効果的な1冊だった。
 構成は全20章。本編は400ページ強。一章分に20ページ前後の分量が配分されている。図表も用いられ、各章の末尾には関連の実例を主に取り上げたコラムがある。巻末には10ページにわたる参考文献が収録されている。
 内容は、まず最初の4章で本書全体がカヴァーする事柄、行政学自体の問題領域とそれの歴史的形成過程を概説する。第5章と第6章は国家内の中央地方関係についての概説と日本での実際例、第7章では議院内閣制と省庁制を押さえた後、第8章では日本の公務員制の構成原理、第9章から第13章までが官僚制の組み立てと働き、この5章に渉る部分がこの著作のひとつめのハイライトのように読める。ふたつめのハイライトはその後に続く第14章から第18章までの政策形成・政策立案・政策実施・政策評価という一連の行政機関の活動を追った部分で、第19章は行政管理と行政改革、第20章は行政統制と行政責任、という、それまで本書全体で取り上げられていた諸事項を、現在の行政の実情に対する理解と対応策へとつなげる論点で本編が締めくくられている。
 読み終えてみると、なんと言っても行政組織が何のためにあり、その組織はどんな仕組みを内蔵していて、個々の政策・施策・事業・業務をどんな理屈の下で、どんな手続きで行い、事後評価しているかということが、あくまで具体的に、構造や諸過程の一つ一つの機能・手続きごとに説明が加えられ、その上で相互に関連付けられている書き分け方が非常に判りやすかった。官僚、とか官僚制、とか一つの言葉を発語したり相互に取り交わすと何か官僚について判ったように思えるが、本書を読んでいると、自分は中央省庁で官僚といわれる人々が何をしていたのか、実際には何もわかっていなかったんだということを思い知らされた。この本を読んで官僚について全てがわかったとは言わないが、彼らの発言や行動の裏側にある彼ら独自の合理性については類推しやすくなったと思うし、予想される対応をある程度推定できるヒントもここにはあるようだ。ただ官僚を感情的に非難したり、からかったり、侮蔑するだけでは何の解決にならないのは確かで、最も有効なのは彼らについて深く理解し、その上で具体的な批判を加えることに違いない。それは、単なる悪口にはとどまらない指摘になるはずで、そこから改善案も考えられるだろうし、そのヒントもこの本に含まれている。政策立案の過程についても交渉の三つの型、原案の流れとその修正過程、官房系統の統制など、彼らの日常業務と組織内・各組織間の要素の力の及ぼし合い方がとても生き生きと描かれている。
 また、行政組織が採用している官僚制は企業組織や他の社会団体も採用している広義の官僚制のうちでも最高度に洗練されているので、ここでの知見は企業組織の経営管理について考える際、組織の機能の仕方として一つの極点を示す参照点になると思う。

制度・システムは、その中に含まれる人や集団に一定の位置を与える。制度・システムについて知ることは、それぞれの人や集団がそれぞれどんな位置に据えられているのか、また人・集団をを一定の位置に配分しているのが誰で、彼らはどんな考え方に基づいて配置を行い、どんな風に強制力を行使しているかを知ることで、その知見から自分が生きているのはどんな世界で、自分はどんな存在で、どんな風に生きていて、この後どんな風にして生きていくことが出来るかについての判断の基準を得ることが出来る。行政はたしかにどこの国でも存在し、その内部に生きる人々の生き方を根本的に規定している。この著作はそんな行政についての理解を大幅に助けてくれる1冊。公務員試験志望者や内部関係者にのみ知られるには余りにももったいない内容です。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は行政学の教科書であり、著者の積年の研究蓄積を反映したものとしてその基本的性格は位置づけられる。先行著作となる『行政の活動』(有斐閣)での知見を押し広げ、官僚制=(行政)組織論における理念的知見と実務的現実、そして地方自治に関する詳細な記述を行うとともに、学説史的知見も添えられており、行政学の門を叩く者が初めに手にするに相応しい内容を本書は備えていると思われる。また、予算編成や近年の行政改革の流れをレビューすることにより学習者に現代行政の動向・原理を行政技術的側面から把握させるとともに、Weber.Maxを中心とした官僚制についての理念的理解も促している点など、実務と理念に関する記述のバランスの良さは教育的見地からも評価できる。しかし筆者自身が言うように行政学が内包する広大な領域を本書のみで記述しつくすことは不可能であり、紙面の制限に由来する限界も本書には存在する。それは、政治学が内包する諸領域との個別的連関についての説明であり、現代行政学の国際的展開についての説明、および各種行政サーヴィスとの関連などである。この点は筆者が序文で述べている通り紙面上の限界なのであり、第一義的な批判とするには当たらない。本書を手にした諸氏がこれを鍵として、行政学が内包する広大な世界へ入門しその世界観を押し広げてゆくことが、著者の意図をくみ取り、その求める所であることは疑いないであろう。また、行政学は比較的新しい学問であり、体系化された教科書は数少ないのが現状である。そのなかで本書のような良書が存在することは習得者の基本的知識の質の向上をとともに、行政学の学的発展へと大きく貢献するであろう。本書を通読した者の1人として、この点には、研究者としてのみならず教育者としての著者にも敬服する限りである。行政学のみならず、関連諸領域へ関心を持つ諸氏にも手にとってもらいたい一冊である。
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