行政学の教科書は、村松氏、西尾氏、真淵氏が代表的です。
行政学とは、行政がどのように運営されているのかを外から客観的に分析研究する学問です。
上記3冊のなかで、いずれか1冊といえば、村松氏の本書に軍配があがると思います。
ソフトカバーで、内容的に記述が読みやすく、分量的にも過不足がありません。
(真淵氏の本は大学の講義中に話すことがなくならないように配慮され、非常に分量が多くなっていますので、
辞書的な利用にはよいかもしれません。)
特に行政学の勉強は、大学で教養目的で取得する以外、公務員試験の受験対策として最も需要が多い分野ですが、
村松氏は公務員試験委員の長も務めておられたようです。
(ただ、本書を公務員受験用に利用するには、いずれを受験するにも、レベルが高すぎたり、範囲が広すぎたりしますので
(不足しているということはありません)、もっと受験に特化した薄手の本でも良いと思います。)
次に、研究者志望の方は、本書を読んだ後、講座行政学に目を通しておけば、万全です。
また、政策研究の目的の場合は、行政学だけでは万全な政策展開ができないため、
本書で概略をつかんだ後、経済・経営をはじめ、実体験も含め、隣接諸分野の学習が必要です。