最初に断わっておきたいが、私はこの300ページほどの本を111ページまでしか読んでいない。理由は、これ以上読んでも時間の無駄に思えたからだ。書かれた内容が表面的で具体性がない。さらには、著者の肩書きを考えるとあまりに失礼かもしれないが、ひょっとしたら著者ご自身が行動経済学を理解されていないのではないか、とまで感じるような点も見受けられる(プロスペクト理論の記述など)。
著者はあとがきで「読者の皆さんは、伝統的経済学から行動経済学、さらには神経経済学等の新しい分野への潮流が、何となく分かったのではないだろうか」と書いている。まさに、この本を読んでも「何となく」しかわからないし、しかもそのわかり方は不正確かもしれない。
それでも星をひとつでなく二つあげたのは、参考文献や関連する学者たちの名前などが何らかの参考になるかもしれない、と思ったのと、読んでいない190ページのなかにひょっとしたら有用な部分があるかもしれない、と思うからだ。ただし私自身がこの先を読み続けてその有用な(?)部分を見つけ出す気にはならない。